いかにも“悪いヤツ”っぽい様子で描かれたドフラミンゴ。
終始“悪のカリスマ”って感じではあったんだけど、今冷静に振り返ると彼は確実に「主人公になれるレベル」の逸材であることを再確認させられる。
そんなこんなで今回は、ドフラの優しさと家族愛とかについて再考察・再解釈を入れていきたいと思うよ!
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ドフラの優しさと家族愛、彼の視点もひとつの正しさ!
今回の考察をやってみようと思ったのは、以下のカットが原因になってる。
これはトラファルガー・ローがドンキホーテ・ファミリーに来た時のエピソードの一環だね!
白い街・フレバンスについての本を顔に乗せ仮眠を取るドフラミンゴが印象的だ!
ワンピース76巻より引用 白い街・フレバンスについての本を顔に乗せ仮眠を取るドフラミンゴ!
窓際にワインボトル&飲みかけのグラスが置いてあるから、仮眠を取る前はきっと飲みながら呼んでたんだろう。
サングラスも外されていることも加味すると、上記カットに至るまでのドフラミンゴの行動が手に取るようにわかるようだ!
彼は彼なりの夢・正義・愛を持って生きている人物なわけだね!
以下にも“悪いヤツっぽい印象”が先行しやすい感じの彼だけど、それだけじゃないコトも理解しておきたい!
ちなみに以下のカットも絡めると、ドフラミンゴの人物像はさらに奥深く感じるところだ!
ドフラミンゴ76巻より引用 なぜオレが!という言葉が深い!
実の弟であるロシナンテをその手にかけたドフラミンゴ。
殺したくなかった。けど、殺さざるを得なかったんだ。
もちろんドフラミンゴの立場に立ってみれば、自分に甘く考えて「始末したことにして、ロシナンテをこっそり逃す」みたいな選択肢もあったと思う。
しかし、ドフラミンゴはそれをしなかった。
フレバンスの事を調べたり、ロシナンテを思ったり愛情深い側面を持ちつつも、そんな自分を厳格に律することが出来るドフラミンゴ。
動物のように本能だけで暴走するのではなく、そこに理性が介在し「自分はどう行動するべきか?」を冷静に判断している印象を受ける!
しかしともあれ、思考と感情は別の概念であることもまた事実。
上記カットの彼の言葉は角度次第では、王としての自覚に震える“孤独な慟哭”のようにも思えてくるね!
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苦渋の決断を迫られるドフラミンゴ!
人生は選択の連続だ。
さて、後半では苦渋の決断を迫られるドフラミンゴについて振り返っていこう。
「ドフラミンゴはひたすら悪いヤツ!」っていうイメージが鮮烈だけど、本当に単純な悪者なんだろうか?
以下のやり取りを見ていく限り、彼と部下の関係には確固たる信頼関係があったように思える!
ワンピース70巻より引用 ヴェルゴにねぎらいの言葉をかけるドフラミンゴ!
「今日までご苦労だったな」と、ヴェルゴにねぎらいの言葉をかけるドフラミンゴ。
これは実質上の「さよなら」の挨拶だよね。
電伝虫経由だからわかりにくいかもしれないけど、前半の事情も踏まえると、ドフラミンゴがどんな表情でこの言葉を語ったのかを考えると胸が痛い!
また、以下のモネのシーンでも同様だと思う!
ワンピース70巻より引用 モネもドフラミンゴを信じてやまない!
ドンキホーテ・ファミリーの面々にとって、ドフラミンゴは確かに「オレたちのヒーロー&オレたちの希望」だったんじゃないだろうか?
また、人によっては「実質的には部下を見殺しにした」と解釈する人もいるだろうけど、はたしてその解釈はどうだろうか?
ドフラミンゴは家族を1人として軽視していないし、死の間際にもまだ彼は、家族の夢を背負っているように見える。
ドレスローザでのルフィ達連合軍の勝利にはスカっとしたけど、これらの要素を全て踏まえるとあの時ドフラミンゴに“勝ってしまったこと”の善悪は、ぶっちゃけ判断がしにくい部分だったりするのかもしれないね!
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