ルフィはサンジへと全力で手を差し伸べた。
でも、サンジはその手を全力で振り払ったんだ。
常々そうだと思うんだけども“手を差し伸べても掴まなければ引き上げることは出来ない”というのはひとつの真理だと思うんだよね。
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手を差し伸べても掴まなければ引き上げることは出来ない。
ルフィがサンジに叩きつけた“わがまま”は、結果的にサンジに対して手を差し伸べる行為となった。
強い意志がない限りなかなかこんなこと言えないし、その覚悟は本物だと思う。
でも、何よりルフィが胸を痛めているのは「なんで手を掴んでくれないんだよ!!」というところじゃないだろうか?
ワンピース844話より引用 手を差し伸べるルフィ
上記カットは色々な意味で胸を締め付けられる。
この感情は何だ?と、言語化するのに最適な言葉を探していたんだけど、バトワンなりにこの気持ちを文字にするのならば。
上記カットの壮絶さは“手を差し伸べても掴んでもらえない痛み”だと表現することが出来るかもしれない!
世の中には色々な種類の痛みがあって、それを表現するのには単純な言葉だけでは不十分。
“痛い・悲しい・辛い・苦しい”とか、色々な単語は存在するけど、状況によってその感情はさらに細かく分類されると思うんだ。
痛いならばどのように痛いのか?
苦しいのならばどのように苦しいのか?
そのようにして人の心は成り立っていると思うし、逆をいうと尾田栄一郎先生は“心のどの部分がどう辛いのか?”も計算の上で状況を描写しているような気がする!
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手を掴めなかった痛み!
じゃあ、次はサンジサイドに触れてみよう。
手を掴んでもらえなかった痛みを感じたルフィだけど、サンジもサンジで“差し伸べられた手を掴めなかった痛み”を抱えているはずだ!
この涙は“仲間との思い出がフラッシュバックして…”みたいな感じだけじゃないと思う。
ワンピース844話より引用 差し伸べられた手を振り払ったサンジ
自分のことを思って手を差し伸べてくれる人がいた。
そしてその手を掴みたくて掴みたくて仕方なかった。
でも、掴めなかったんだ。
単純に“仲間と別れるのが悲しい”とか“ルフィの優しさが…”みたいな言葉だけでは不十分すぎる感情が、きっとそこにはある!
相手が大切に思ってくれていて、自分も相手を大切に思っている。
しかし、現実が邪魔をしてその手を掴めない。
それには“自分の運命を呪う気持ち”とか“逆らいきれない自分の弱さ・ふがいなさ”とか、そういった気持ちが混在しているんじゃないだろうか?
ビッグマム&ジェルマが圧倒的な力を持ってしまっているのは明白で、今のルフィたちには手も足も出ないだろうことは容易に予想できる。
サンジがルフィの“手を掴む”ためには、あまりに障害が多すぎる。
極限の精神状態の中で、サンジが最終的にどのような結論を出すのか…その痛みに寄り添いながら観察していくと、一段と“心の深い部分”まで潜れるようになれるかもしれない!!
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