【ワンピース】温室育ちと雑草魂の一長一短、己の弱さを知るということ。

VS兄弟の代表格であるイチジと、そこで“落ちこぼれ”のレッテルを貼られたサンジ。

徹底的な英才教育を受けた戦争の申し子・VS兄弟と、野良犬のように世界を旅して回ったサンジでは、生きてきた道程が180度違う。

言い方を変えればVS兄弟は丁寧に育てられた“温室育ち”であり、そこを抜け出したサンジは“雑草魂”のカタマリであるともいえると思う!

今回は、そんな“温室育ちと雑草魂の一長一短”を考えてみたい!

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温室育ちと雑草魂の一長一短、己の弱さを知るということ。

自分の夢・未来を犠牲にしてでも、オーナー・ゼフを守り、ルフィ達にも無事でいてほしいと考えたサンジ。

その結果彼は、本来は絶対にやりたくないであろう“ルフィへの一方的暴行”という今を選択したんだ。

ゴミクズのように扱われ追い出されるように故郷を後にした幼い日。

しかし、サンジはオービット号、グランドライン、麦わらの一味…といった具合に活動拠点を移すにつれ、確実に大きな成長をしてきている!

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ワンピース844話より引用 サンジは誰かのために自分を犠牲にする、という選択ができる人!

良し悪しは別として、誰かのために自分の人生の全てを犠牲に出来る人なんてそうそういないだろう。

そして、サンジはそれが出来る人なんだ。

サンジと全く同じ境遇に身を置くことなんて出来ないから解らないけど、きっとこれは凄いことなんだと思う。

痛みを知っているからこそ、人の心に寄り添える!

もしサンジが普通にジェルマで育ったのであれば、このような選択はきっと取れなかったに違いない。

人の痛みがわかるから、誰かの痛みに強く共感したり寄り添ったりするスキル磨かれたんじゃないかな!

誰にも必要とされないから、誰かを必要とする。

互いに「お前が必要だ」と認め合う世界が、ジェルマ王国の外には確かに存在していたし、サンジにはそっちのほうが合っていたんだ。

サンジは雑草のようにたくましく日々を過ごしながら、誰かと想いを分かち合う道を歩んできた。

ゼフの命、一味の安全、料理を作る腕…などなど、表面上弱点だらけに見えるサンジだけど、その心には確かに“雑草ならではのたくましさ”みたいなものが存在していると思う!

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温室育ちのVS兄弟はというと…?

反面、自分たちを“王”だと信じて疑わないVS兄弟。

彼らは“ジェルマ”という強大な軍隊の中でエリートとして育てられてきた。

その筆頭が以下のイチジだろう!

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ワンピース839話より引用 王には王たる条理があると断言するイチジ!この自信は時としてマイナスに働くのではないか?

イチジは「王には王たる条理がある!!」とサンジに言い放った。

確かにそれはそうかもしれないよね、一般市民と貴族の価値観は違うんだ。

しかし、それがイコール“王族は完璧で弱点などない”ということには直結しない!

戦闘面においてもニジ・ヨンジよりもきっとイチジのほうが強いだろう。

なんならイチジの実力はジャッジと互角くらいのレベルまでいってるかもしれない。

でも、彼らは“悲しい・可哀想”といった感情を持っていないんだ。

これは、人間として“決定的な弱さ”なのではないだろうか?

綺麗事でも何でもなくて、人の“心の痛み”が理解できないというのはとても危ういことだとバトワンは思う!

知っていること、知らないこと。

イチジはこれまでも戦争屋として多くの国々を力で制圧してきたことだろう。

そして、そのあらゆる局面で勝利を収めてきたからこそ、揺るぎない自身を全面に押し出しているはずだ。

これは“敗北を知らない”ということを示しているといえるはず。

また、人の痛みを理解できないということは、人の本当の強さを理解できないということにもつながるはずだ!

確かにひとりの人間はめちゃくちゃ脆く弱い生き物。

しかし人間とは“ある種の引き金”が引かれた時、本人でも予想していなかったほど驚異的な力を発揮する生き物でもある。

人の痛みがわからないということは、人の底力に対する理解が浅いということ。

温室育ちでは理解出来ない人間のたくましさを、サンジは長い旅の中でVS兄弟よりも深く理解しているんだ。

雑草だからわかること、温室育ちでは理解できないこと。

もしVS兄弟と本気の全面戦闘になりギリギリの展開を迎えたとすれば、こういった“心構えの差”が、そのまま勝敗に直結してくるような気がする!

そういった意味では、VS兄弟がイチジ含め“自分の弱さに気付いていない”って可能性も充分にあるといえるだろう!

だとすれば、それこそがイチジたちのウィークポイントであるといえるのかもしれないね!

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