人の心から“痛み・不安・苦しみ・迷い・憎しみ”などの負の感情を、綺麗サッパリ取り除いてしまうことができたらどうだろう?
きっと“夢の様な魔法”みたいだと感じるに違いない!
しかし、そんな“心の闇”を取り除いてしまった人間は、一体どのようになってしまうのだろうか?
今回はユメユメの実仮説において“超重要なポイント”について触れていこうと思う。
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あまりにも美しい不完全な世界、またはビッグマムが奪う最も重要なソレ。
今回はユメユメの実仮説に基づいて考えていく感じなんだけど、まだ具体的なところを読んでない人は、バトワンの過去の記事を読んでみてほしい!
828話ではプリンに“兄弟しか知らない秘密の航路”を教えてもらったわけなんだけど、このルートに描かれている島はカカオ島と同様に、なんだか“おとぎ話”みたいな島ばっかりだ。
ワンピース827話より引用 ショコラタウンはまさに“夢みたいな場所”だ!
ここでショコラタウンで相次いで起こった数々の“夢みたいな展開”を忘れずにいたい。
一旦ルフィ達は“カフェ食い事件”で逮捕されかかるも、これまた絶好のタイミングでシャーロット・プリンが登場し、大問題にならずに済んだ。
これはまさに取ってつけたような話だと思う。
そしてさらにお菓子と紅茶をたらふく振る舞ってもらい、そのうえ本来の目的である“サンジ奪還”に協力してもらえるという至れり尽くせりっぷり。
プリンちゃんが“普通に良い子”だったら良いなぁ…と思う反面、これほどまでの理想的な展開を眺めていくと、逆にある種の気味悪ささえ感じてしまう。
ショコラタウンが描かれた827話、828話では、驚くほどに“夢みたいな展開”が続いていることに注目しておきたい。
この中で唯一生々しかったのは、サニー号に残された「ひきかえせ」の文字だけだった!
ワンピース828話より引用 サニー号に残された文字だけが生々しく残る
ペコムズによるとビッグマムの夢は“世界中の全種族が差別なく暮らせる国”なのだという。
これまで指摘してきたユメユメの実仮説が的中しているのならば、万国(トットランド)はおそらく“楽園という名の牢獄”っていうのは間違いないと思う。
そうすると、次に訪れるであろうジャム島、チーズ島、ナッツ島、ビスケット島、キャンディ島に至っても、似たような感じなのかもしれない!
トントン拍子で進めば進むほどに、警戒心を抱いてしまうのはバトワンだけだろうか?
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まとわりつく気味の悪さ
冒頭で触れたように、人の心から“痛み・不安・苦しみ・迷い・憎しみ”などの負の感情を取り除いてしまったらどうなるだろう。
人の心からそういった“心の闇”を取り除けるなら、一瞬めっちゃいいことのように思えるかもしれない。
こういう感情がなくなれば、種族間の差別問題だけじゃなく、他の色々な悲劇もなくなるんじゃないかと期待してしまう。
ホーディみたいな悪夢が再来する確率も減ってくるような気もするよね。
ワンピース65話より引用 ホーディは人間からなにもされていない。にも関わらず強烈な敵意を抱いている。
しかし、ビッグマムが“ユメユメの実”の能力を使って“偽りの楽園”を演出し、その結果、人々の中に潜む“心の闇”を打ち消しているとするならば。
人々は“与えられた楽園”に満足し、実際に世界で起こっている多くの問題から目をそらし始めてしまうんじゃないかな?
“与えられた楽園”は、言い方を変えるとまさに“人間牧場”のような印象を与えられてしまい、なんだか気味が悪い。
仮に人々が自分の“心の闇”を剥ぎ取られてしまったとしたら、きっとその楽園の中で暮らしていくことに満足してしまうだろう!
ビッグマムが“ユメユメの実”の能力を持っているならば、結果的にその能力は人の中に潜む“心の闇”を奪い取ることが出来るという側面も持っているのかもしれないね!
心の闇も大切な“自分自身”ということ
人間の心の中には闇がある。
バトワンとしては“心の闇”を抱えながら歩んでいく姿こそが人の姿だと解釈してるんだよね。
“心の闇”があるからこそ、問題に対して立ち向かっていこうと思えるし、失敗しても何度だって頑張れると思うんだ。
痛みとか苦しみを抱えて歩んでいく姿に、人が人たる理由があるような気がする。
例えば、フィッシャー・タイガーのようにね。
ワンピース63巻より引用 天竜人の奴隷という過去を抱えて歩んでいくフィッシャー・タイガー
そう考えると、一見無いほうがマシなように思える“心の闇”も、人間にとって大切な役割があるように思えてくるはずだ!
心の闇に呑まれればホーディ・ジョーンズのようになるし、心の闇と共に歩めればフィッシャー・タイガーのようになれるって感じ。
このあたりに、ビッグマムとユメユメの実の秘密を解き明かす鍵があるんじゃないかな?
そういった意味では“心の闇を取り戻す戦い”みたいなエピソードが隠されれているのかもしれない!
「心の闇もまた、大切な自分自身」みたいなメッセージが送られれてくる可能性があるから、読解力の感度を上げて受信していきたいところだ!
モリアとのリンク、裏付け的なアレ
最後にこれらについてのちょっとした裏付けというか、関連しているアレを。
まずはスリラーバーク編とホールケーキアイランド編がリンクしているのは周知の事実なんだけど、ここでもう一つのリンクが発生していることに触れておきたい。
ワンピース48巻より引用 モリアは自分の影を操ったり、人の影を切り取ったり出来る!
カゲカゲの実の能力者であるゲッコー・モリア。
彼はカゲカゲの実の能力を利用して、他人の影を切り取ることが出来る。
スリラーバーク辺では“自分の影を取り戻すために”ゲッコーモリアと戦った。
「影」を取り戻すための戦いと「心の闇」を取り戻すための戦い。
「影」も「心の闇」だって、失ってはいけない大切な自分の一部分。
いずれはこういった共通点で、両エピソードが対比される日が来るかもしれない!
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バトワン世界の歩き方を追記!
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