ワンピースの世界って基本的にルフィの視点で描かれているから、なんだか“自由感”があっていい感じだよね!
それはやっぱりルフィが“海賊”であって、様々なルールや常識をぶち破りまくってるからなんだと思うんだ。
でも、少し視点を変えてみると、ワンピースの世界にはがんじがらめのルールがあることが透けて見えてくると思うんだよね。
【スポンサーリンク】
情報統制された世界、赤髪の話す「世界の暴走」とは?
まず、情報統制について少し補足。
情報統制っていうのは“国家等の大きな権力が、国家が不都合と判断したものを取り締まる行為”を指す言葉だったりします。
要するに、“不都合な情報はもみ消すし、都合のいい情報は流す”ということ。
ワンピース世界には確固たる支配構造が存在していて、情報統制が敷かれていると思うんだよね。
頂上戦争の時とかは、“エースの処刑”という大イベントを映像電伝虫によって世界中に生配信し、海賊がどのような末路を辿るのか?というのを民衆に知らしめようとした。
生放送特有のアクシデントで、変なものも映っちゃったけど。
ワンピース57巻より引用 生放送によって映ってしまった“変なもの”
さすがはバギー、目立つところをわきまえてらっしゃる!
…じゃなくて、世界政府はこんなのを放送したかったわけじゃない!
エースがいかに凄惨な死を迎えるか?
海賊がどのような運命になるのか?
これを見せしめにすることによって、大海賊時代を下火にしようとしたと考えるのが自然だよね。
【スポンサーリンク】
見え隠れする政府の悪事
でも、僕たち読者は知っているんだ。
世界政府がやってきた様々な悪事は、読者にだけわかるように尾田栄一郎先生は散りばめてくれている。
などなど。
これらは全て、“ニュースになって民衆に知れ渡ってもおかしくない大事件”ばかりなんだよね。
でも、世界政府の手によって真実は歪められ、世界政府の都合の良いように作り変えられて報じられた。
こういった「歴史の捏造」とも呼べるようなことを行うのが、世界政府にとって常態化しているわけだね。
天竜人による確固たる支配、そして世界政府に寄る身勝手な秩序。
これらがワンピースの世界全体を覆っている闇だと表現しても良いのかもしれない。
民衆は何も知らない
これまでの世界観を見る限り、ワンピースワールドにはTVも無い感じだし、映像は一箇所に集まって特性の巨大液晶で見るのが風習みたい。
よって、民衆は冒頭に取り上げた政府発信の“映像電伝虫”や、世界政府による発行と考えられる“ニュース・クー”のような新聞から情報を取るしか無さそう。
つまり民衆は世界政府から、正しい情報を与えられていないんだね、きっと。
そうすることで人民達の反乱を防ぎ、世界の統一秩序を安定させるのが天竜人や世界政府の狙いなのかもしれない!
本当の闘いは“真実”をめぐる闘い?
海賊漫画ということで、やはり海賊同士の戦いや、海軍との闘いに視点が集中しがち。
でも、本当は“世界政府の隠している闇を暴く”ための闘い…というのがワンピースの骨子なのかもしれないね。
意図的に封じられた真実を明るみに出すための戦い。
世界政府による情報統制が終わった時、世界はどのような形になるんだろう?
きっとドフラミンゴの言うように、とんでもない混沌が訪れるに違いない。
その時人々は、世界政府に支配されている方が幸せだったと感じるんだろうか?
それとも、新しい時代の幕開けに胸を躍らせるんだろうか?
ワンピース45巻より引用 シャンクスはこの時代を“暴走している”と受け止めている!
シャンクスは今のワンピース世界は“時代が暴走している”と表現している。
世界政府が暴走しているのか、それともその“闇”を暴こうとしている者が暴走しているのか。
赤髪のシャンクスは全てを知る者の一人として、どのような世界が理想だと考えているんだろう?
それとも、“理想の世界”などといった状況は考えず、気ままに海賊をしているだけなんだろうか?
振り返ってみるとシャンクスが四皇として海に君臨している理由も不透明なままな気がするよね。
彼の話す“暴走する世界”は、いったいどこに向かおうとしているのか、気になって夜も眠れない!
【スポンサーリンク】
バトワン世界の歩き方を追記!
バトル考察で盛り上がろう!