【バケモノの子】一郎彦の人物像考察、闇を宿す猪山王の長男!

猪王山の一人息子、一郎彦。

今回は彼について考察し、バトワンなりに理解を深めていきたい!

彼は実は“猪王山の実の息子”じゃなかったわけなんだけど…?

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一郎彦の人物像考察、闇を宿す猪山王の長男!

一郎彦の外見は以下右側。

ちなみに左側に描かれているのが彼の弟、二郎丸だ!

どっちかというとシャープな外見と、常に豚のような帽子を被っているのが一郎彦の特徴だね!


バケモノの子予告PVより引用 右が一郎彦・左が二郎丸!

もういきなりネタバレしちゃうけど、彼は猪王山の実の息子ではなく、彼が拾ってきた“人間の子供”なのだそう。

彼は後天的(おそらく)にみにつけた強さや品格を持つ反面、心には“闇”を抱えている。

この“心の闇”というのはバケモノの子の世界観では抽象的なものではなくて、怒りとか妬みのような負の感情をエネルギーに転換する心の作用を指しているっぽい感じ。

彼はこの作用が影響し、念動力まで使用することが出来るようだ。

バケモノの世界にいる自分が“人間であること”にコンプレックスを感じており、同じ人間なのに堂々としていられる九太に対して憎悪に近いような感情を抱いている様子だった。

これが最終的な彼の“暴走”の引き金になってしまう…。

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暴走する心の闇!

彼は熊徹に猪王山が敗北した時、怒りに任せて念動力を用いた。

心の闇が生み出す念動力によって刀を飛ばし、熊徹を刺してしまったんだ。

一郎彦はそのまま人間界へと逃走、渋谷の街で破壊の限りを尽くす…という大惨事に発展する!!


バケモノの子予告PVより引用 闇を暴発させた一郎彦!

上記カットで一郎彦は巨大な闇が形成した巨鯨と変貌してしまっている。

九太と熊徹のコンビネーションによって闇は打ち払われ、一郎彦の暴走は止まることになったんだけど、このあたりは“人と闇”の関係性が面白く描かれている感じだよね!

闇に飲まれてしまった一郎彦と、闇を打ち払った九太の対比。

また“人間だけが念動力を使える(闇を持ってる)”というメッセージ。

確かに妖怪たちはどっちかというと正面から堂々としているし、スカっと爽快爽やかな印象のキャラが多かった。

対して、妬みや恨みを露呈してしまったのは、人間である一郎彦だったんだ。

本作では一郎彦こそがラスボス…って感じで描かれてはいるんだけど、一歩間違えたら九太も闇に呑まれてしまいかねないシーンもあったし、描き方に隠喩が用いられていて面白い感じだよね!

そりゃ人間だもの、誰の心にだって闇はあるものだ。

それに対してどう向き合っていくかを暗示してくれている“バケモノの子”は、バトワン的には忘れられないアニメーション映画のひとつとして胸に刻まれてる作品だ!!

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