【ワンピース】天竜人は人間を“飼育・養殖”している可能性、世界支配完了済みのディストピア。

バトワンが常々思っているのは、ワンピースの世界と現実の世界って結構似てるところ多いよなぁ、という部分。

でね、色々考えはあるし、他の説と並行すると矛盾している部分もあるわけなんだけど、今回は天竜人による世界支配のディストピアを掘り下げていこうと思います。

あくまで“全体を見てたら充分あり得る”っていうレベルなので、次回のワンピース掲載までの暇つぶしになれば!

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天竜人は人間を“飼育”している可能性、世界支配完了済みのディストピア

尾田栄一郎先生って本当にストーリー構成が上手いな〜、と思う点の一つに、“世界観の設定”があると思うんだよね。

普通の漫画は“物語がスタートして、何かが起こって、それに対処する”という流れが多い。

で、“過去に◯◯があった”というのを後から肉付けしていくパターンが多いよね。

でも、ワンピースはどうも違うっぽい。

“過去と歴史がはじめにあって、それに対して主人公たちが対処していく”っていう感じだと思うんだ。

だから圧倒的に物語が深くなっていく。

天竜人による支配と、Dの王国の滅亡

まずはこの人の発言から。

海軍によるバスターコールにて滅びた“オハラ”の研究者、クローバーさん。

クローバーさん41
ワンピース41巻より引用 クローバー博士は空白の100年を追っていた…!

彼が追っていた空白の100年こそが、今現在ゾウで話題になっている“世界の秘密”だと思って間違いないと思う。

バトワンが考える“ワンピース世界”というのは、“世界制服が完了した後の世界”なんだよね、まさに。

で、ワンピース世界は一言で表すと「ユートピアに見せかけたディストピア」、または「天竜人による人類飼育の人間牧場」なんじゃないかな、と強く感じるんです。

51天竜人
ワンピース51巻より引用 はっちゃんを銃撃し喜ぶ天竜人…エグい!

魚人島でハチを銃撃して喜ぶチャルロス聖。

第一感は「ひどいやつだ!」といった感じだけど、掘り下げてみるとちょっと違う。

チャルロス聖はチャルロス聖として、悪いことをしたと思ってないわけですよ。

一般人と天竜人では抱いているパラダイム(価値観)が決定的に違う。

天竜人は下地民と同じ人間の形をしていますけど、大多数の人間とは違う価値観を持っているわけです。

その価値観とは・・・。

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人間は家畜である

上記のチャルロス聖の動きを見ている限り、天竜人以外の生物は全て家畜であるという価値観の元に動いていると考えるのが妥当。

彼ら天竜人達にとって「人間」とは、人間にとっての「牛や豚、魚」と変わらない存在なわけです。

だから銃撃しても胸が傷まないし、「獲物を捕獲した」くらいの気持ちで要られる。

「天竜人は心が腐っている!」と主張する人もいると思うんですけど、たぶん違うんだよね。

天竜人の心は全く腐ってなんかいないんですよ、残念ながら。

腐ってるんじゃなくて、価値観が180度飛躍してしまっていると表現したほうが正確な気がするんです。

人間が牛や豚を食べて何も思わないのと同じように、天竜人はあたり前のように人間を奴隷化する。

何なら今の世界システムを使って「人間や巨人、魚人たちを養殖している」くらいに考えているのかも。

これが天竜人と下地民の価値観のある種の共通点であり、相容れない部分でもあると思うんだよね。

もちろん「天竜人がムカつく」という事実は変わらないんだけど、それは天竜人にとってはどうでも良いこと。

「牛や豚がいくら人間を恨もうと知ったことではない」といったかんじなんじゃないかな。エグい。

でも、そんな天竜人が世界政府を動かす実権を握ってしまっていて、世界政府は天竜人を中心とした世界秩序を維持しようとしている。

天竜人がいない場所ではある意味では“平和”だし、毎日が幸せな下地民も多いと思うんです。

でも、少し世界の裏を覗いてみると、堅牢な支配構造が配置されている。

まさにこれって「ユートピアに見せかけたディストピア」の構造なんだよね。

強盗にあって困った町人が警察に助けを求めても、その役人は“天竜人の支配を手伝っている駒”なわけなんですよ。

天竜人の支配を拒みながら、天竜人に頼るしかない。

そんな状況が作られているのがワンピースの世界だと思うんですよね。

ルフィや黒ひげなどの因縁ももちろん物語としては重要なのだとは思うんだけど、結局のところ一番ヤバいのは“世界構造そのもの”ということになってくるわけです。

これからラフテルに辿り着き、空白の100年の真実に触れた人間がどのように立ち振る舞っていくのか。

ルフィ達が誰と戦っていくのか?も大切なんだけど、“何が本当の敵なのか?”という点にも着目していくと、もっとワンピースが面白くなるかもしれませんね!

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