けっこう波が激しいブラッククローバー。
一時期はかなり面白くなってきたと思ったけど、ここ最近は逆に読んでいて理解に苦しむ側面が増えてきたと思う。
ブラクロはずっと応援してきてるんだけど、時間と比例して面白くなっていく作品というよりは、その時々でムラがあり不安定な作品…って感じに感覚が変わってきてしまったかな〜…。
あまりネガティブな表現は選びたくないんだけど、出来る限り正直に(かつ言葉を選びながら)、今回の163話についての感想&考察を記していきたい!
【スポンサーリンク】
第163話「笑顔 涙」ネタバレ確定感想&考察![→164話]
163話を考えていくにあたってまず最初にピックアップしたいのは以下のカット。
これはラックというよりはラックの内側にいるエルフの思考が全面に押し出されたものだよね。
前回・前々回もそうだったけど、こういう振る舞いは彼の底知れぬ破壊衝動の根の深さを象徴しているように感じた!
ブラッククローバー163話より引用 ラックの内側にいるエルフの思考が全面に押し出されたもの!
人間にひどい目に遭わされたエルフの時の記憶。
その時の底知れぬ怒りが、彼をここまで突き動かしていたことは間違いないだろう!
誰彼かまわず、人間とあれば皆殺しにしたいと臨むほどの強大な歪み。
彼の精神的なトラウマは新底深く、簡単には払拭できない…。と考えられた。
理由もわからないまま謝罪するアスタ…。
そんな怒りに打ち震えるエルフ化ラックに対し、理由もわからぬまま謝罪するアスタ。
この場面はどのように解釈する人が多かっただろうか?
主人公が「ちゃんと謝る」というのはとても大きなプラスポイントとして高く評価したいところなんだけど、その反面。
理由がわからないまま謝罪する…というのは、なんだかちょっと釈然(しゃくぜん)としない感じがしたかもしれない。
(エルフの立場に立てば「何に謝ってるか理解してないくせに、その場しのぎで謝ってるんじゃねーよ!」となる)
ブラッククローバー163話より引用 理由もわからないまま謝罪するアスタ…。
しかしながら、これだけ相手が怒り狂ってしまっていたら、まずは「怒りを鎮めてもらうこと」が最優先。
ある意味ではアスタのこの謝罪は、理にかなっているとは思うけど…判断としては微妙だったかな。
ただ、ここまでは多少の疑問がありながらも、問題なく読み進められていたんだ。しかし…。
【スポンサーリンク】
「え?そんな簡単に許すの!?」
ここで問題の場面が出てくるんだよね。
それが以下、アスタの謝罪を「笑顔で許しちゃうエルフ」が描かれることで、シナリオの流れがよくわからなくなった…。
同じように感じた人はきっと少なくないんじゃないかなー?
ブラッククローバー163話より引用 「え?そんな簡単に許すの!?」って感じた場面…。
これまであんなにカタコトになるほど怒り狂い「人間は皆殺しダ!」ばりに発狂していた張本人。
そんな相手が、何に謝罪しているのかも理解していないであろうアスタの謝罪によって簡単に意見を曲げ、ニコニコしながら手の平を返してしまう。
仮にそのプロセスに「ラックとの記憶の共有」があったことを前提としても、この豹変ぶりはさすがに不自然さを感じざるをえなかったかな…。
というか、こんなに簡単に意見を翻(ひるがえ)すのであれば、そもそも当初の怒りなんて大したことなかったんじゃ?とすら思ってしまうほどだった…。
で、内側からラックを支配していたエルフが軟化したことによって、今度はラックが意識を取り戻し号泣。
ブラッククローバー163話より引用 今度はラックが意識を取り戻し号泣!
これまでラックは内側から操作されてた感じだから上記カットにおいて彼に非はないと思う。
しかし、内側で操作していたエルフが情緒不安定すぎた影響もあり、この泣き顔も顔芸のように見えてしまう始末だったんだよね…。
ブラッククローバーは伏線とか理詰めで楽しむ系のマンガじゃないことはわかっているから、そっち系とは楽しみ方を切り分けて読んでいるつもり。
しかし「ここまできてしまうとおかしいでしょ」…みたいな部分が、流石に今回は目立った気がするかな…。
ともあれブラッククローバーはジャンプの中でも長く続いているもののひとつであり、個性的なキャラも多く存在する印象的な作品であることは紛れもない事実。
今回のエピソードとは切り離し、今後のシナリオはもっと面白くなっていくと期待しつつページをめくっていけたらと思う!!
【スポンサーリンク】
バトワン世界の歩き方を追記!
バトル考察で盛り上がろう!