【ワンピース】アタリマエの犠牲者、世界の黄昏(夕暮れ)&少数派の掲げる反旗のしるしについて!

昨日、以下のような考察をアップしたんだけど、今回はそれに対する反響を元に考察を展開してみたいと思うよ!

【ワンピース】麦わら傘下は未来の縮図、第三のリングを担う者たちについて!

ロジャーは「世界をひっくり返す」的なビジョンを掲げていたけど、この部分についてこれまでとは少し違う角度から“種族”という概念にスポットライトを当ててみたい!

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アタリマエの犠牲者、世界の黄昏(夕暮れ)&少数派の掲げる反旗のしるしについて!

世界は多数派と少数派で出来ている。

これは紛れもない事実なんだよね、おそらく。

あらゆることは多数派と少数派に分類できる…というと「どっちでもないという選択肢はどうなるの?」という意見も出てくると思うんだけど、その選択肢自体がそもそも多数派or少数派のどちらかに分類できると思う。

例えば、以下の人物とか。

デリンジャー77
ワンピース77巻より引用 デリンジャーは闘魚の魚人のハーフ!

例えば上記のデリンジャーのようなハーフや、ビッグパンのような魚巨人。

彼らは種族的には「どっちでもない」に属するものの、それ自体が“少数派”に属すると見なすことが出来る。

白か黒かのオセロのような世界。

少し殺伐としているように見えるけど、なんとなくそんな見方も出来る…ってことだね!

ちなみに他にもワンピース世界には、以下のようなタイプの少数派も存在する!

  • 社会に馴染めないバルトロメオやベラミーのような少数派
  • 二重人格という特異性を持ったキャベンディッシュのような少数派
  • 男でも女でもない、オカマという名の少数派

人間族にも「今の社会に馴染めない少数派」は確かに存在しているわけだね!

麦わら大船団はもしかしたら、これからそんな少数派が集う場所になっていくのかもしれない!

精悍な若者によく似合う“麦わら帽子”もまた、そんな“少数派のシンボル”のような位置付けとして新たな意味を持ち始めるかもしれないね!

世界を支配する多数派と、虐げられし少数派!

ワンピースの物語は基本的に「英雄物語」みたいな感じだから、最終的には勧善懲悪型のシナリオに落ち着くことが多い。

本筋を追っていくならば、冒頭に述べた「世界をひっくり返す」という考え方も「差別の無い世界を作る」というハッピーエンドへ導いているように思える感じだ。

しかし、バトワンとしてはもうひとつの着地点も実は予想していて。

上記のようにナチュラルに“差別のない世界”を求めるのも、漫画らしくてとても夢がある展開だと思う。

しかし「世界をひっくり返す」という考え方は、もっと別の解釈が出来る言葉だと思うんだ。

ワンピース世界のリアリティを踏まえると、コトはもっと複雑になってくるかもしれない!

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本当の意味は「少数派と多数派をひっくり返す」こと?

これらの前置きから導き出したい収束点は「少数派と多数派をひっくり返す」というポイント。

現在のワンピース世界は天竜人の下に世界貴族がおり、その下に多くの人間族が文明を構築している。

おそらく人間族の人口が最も多く“多数派”として、社会通念を構築しているんだろう。

人口が多いということは凄いことで、少数派に対し“アタリマエ”を押し付けやすい側面を持っている。

対して少数派であると考えられる魚人族・巨人族・小人族・手長族・足長族・蛇首族・三つ目族などは、数の暴力の前に屈してしまいやすい感じだ。

これは“多数派が支配する世界”において起こりやすい現象で「多数決の暴力」に近い要素を孕(はら)んでいると思う!

多数決の暴力とは…例えば以下の記事で考察した内容とかもそれに入るかな?

【土地考察】ルブニール王国の背景考察、またはノーランドの処刑について!

【ワンピース】復讐のシンボルとして標的にされた男、荒ぶる市民たちについて。

当人から直接的な被害を受けていなくても。確実な証拠や情報が無かったとしても。

上記2点の考察を読むと、今のワンピース世界における“多数派の影響力”がいかに残酷で一方的なものであるか?が良くわかるかもしれない!

アタリマエの暴力について!

幼少リンリンに腕を千切られそうになった手長族も、ヒレを千切られそうになった魚人族も。

さらには兄弟から三つ目を気味悪がってイジメられていたプリンだってそう。

みんながみんな広い意味では“アタリマエの犠牲者”だといえるだろう!

現状世界で最も大きな権利を持つ天龍人と、自分でも気づかないうちにそれに支配されてしまっている人間族。

対抗するのはそれに含まれない“その他大勢”の少数派の種族たちの集合体。

Dの一族というのはあるいは、そんな「その他大勢」を率いる役割を担うポジションだったりするのかもしれないね!

また、そんな少数派の一族たちにとっての「世界の夜明け」はもしかしたら、多数派の種族(人間族)にとっての「世界の黄昏(夕暮れ)」に値するのかもしれない!!

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