はじめに補足しておこうと思うけど、これは個人の主義主張を否定したり変化させたりしてやろう!みたいなアレじゃないから、それを念頭に置いて読んでほしいと思うんだ。
また、カルメルのやったことはバトワンは“尊いこと”だと思ってるんだけど、正直な話「正しいことか?」と聞かれると、明確な答えを持ち合わせていないというのが事実。
これも今後の大きなテーマになってきうると思うから、みんなで考えていけた面白いかも!!
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カルメルの正しさについて、1人を救い全体を危険に晒したことについて!
正直、幼少リンリンの振る舞いは、ヨルルの語るように“人間の姿を借りた悪神”というのが的確だと思う。
以下のカットとか、純真無垢にクマさん殴り殺してるし!
ワンピース866話より引用 純真無垢にクマさんを殴り殺してしまったリンリン!
現時点で汲み取れるカルメルの主張は、おそらく「リンリンは子供だからまだ何もわからなくて、ゆっくり丁寧に教えれば理解できるようになる」くらいの感じだと思う。
うーん、それはそれで正論といえば正論かもしれない。
しかし、以下のカットも踏まえると、また話が変わってくる!!
ワンピース866話より引用 手長族の腕を引きちぎり、魚のヒレも千切ろうとするリンリン!
手長族の腕を引きちぎり、魚のヒレも千切ろうとするリンリン。
ここで危ないのは、相手は「必死に助けを求めている」ということだ。
必死に泣き叫んだり、助けを求めたりしている相手の言葉に耳を傾けることが出来ず、自分本位に良かれと思ったことをやる。
カルメルがいなかったら、上記カットの魚人族&手長族は、終生障害を抱えて生きていかざるを得なかったかもしれない!
ここまでくると「リンリンを生かしておくと危険だ」と判断して然るべきラインなんじゃないだろうか!
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惨劇を招き寄せてしまった事実と、それでも庇うカルメル!
しかし、カルメルはそんなリンリンを許し続けた。
これはとても尊いことで、世界中がこういう聖人君子ばかりならば戦争も争いも激減するだろう。
互いに困ったら手を差し伸べ合い、腹が減ったらパンを分け合える世界。
そんな世界が真実ならば、どれだけいいコトだろうとは思うけど、その後リンリンが取った行動は…。
ワンピース866話より引用 恩を仇で返すことになったリンリン!
「恩を仇で返す」とはよくいうけど、このケースはもうちょっとタチが悪いと思う。
恩を仇で返す…ってケースでは多くの場合、悪人サイドに立つ人間は基本的に“自分がやってることを自覚している”ことが大半なはずなんだ。
しかし今回のケースでリンリンは、自分が何をやっているのかイマイチ理解していない様子!
悪い考え方だとは思うけど、この時のリンリンはバトワンには「知能の失われた怪物」みたいにしか見えない…というのが正直なところだ!
そんなリンリンをそれでも庇おうとしたカルメルの人格の気高さには畏れ入る!!
1を生かし、100を殺すのは正義か?
しかし、カルメルがリンリンを庇い続けたことが正しかったかと聞かれると、返答に困る部分がある。
巨人のエイリ君に大怪我をさせた時でも、関節やヒレを引き千切ろうとした時にでも、機会ならいくらでもあった。
小さなトラブルのうちに厳しく対処しておけば、壊滅的な被害を受けたエルバフの悲劇は起こらなかったはずだ!
トラブルを先延ばしにし、より深刻な問題として最大化された状態で暴発させてしまった責任の一端は、ある意味カルメルにあるともいえるかもしれない!
100人の命が危険にさらされることが懸念されるのにもかかわらず、1人を許し続けるのは正しいことなんだろうか?
「子供だから」という理由だったり、あるいは「まだトラブルが起こっていないから」みたいな理由で、判断の基準は変わるのかな?
また、リンリン1人の自由と引き換えに10000人の死が懸念される状況、あるいは100000人の死が懸念される状況でも同様の結論になるだろうか?
もしそうならないんなら、その明確な線引きはどこになるんだろう?
今回のエピソードにおける“エルバフの悲劇”は、そういう問いについて深く考える良いきっかけになるのかもしれない!!
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バトワン世界の歩き方を追記!
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