「楽しいことばっかりになれば良いのにな」
誰だってそうあってほしいと思うだろうし、その願いは人間として当たり前のことだと思う。
しかし、嫌な事やコンプレックスがあるからこそ人は“その逆”に向かおうとするんだ。
今回はベビー5の人生を元に“人間とコンプレックスの関係性”についてピックアップしつつ考察していきたい!
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コンプレックスが人格を育てる、ベビー5の過去から見えてくるそれ。
前回の“ドフラとヴィオラ”に続いて今回もドンキホーテファミリーについての内容。
ベビー5は「人の役に立てることが何より嬉しい!!」のだそうだ。
これは、彼女の育ってきた“幼少期のトラウマ”が大きく影響している!
ワンピース78話より引用 ベビー5も出会う人さえ違っていれば…
漫画の登場人物には“大雑把な性格”が設定されていることが多い。
しかし、その性格を設定するにあたって“なぜその性格になったのか?”というところまで答えてくれる漫画家さんはとても少ないんじゃないかな。
なんとなく特徴的な口調や性格をつける…みたいなキャラが大半を占めてしまう作品だってあるし、こういうバックグラウンドがきちんと示されていると納得しながら読み進めることが出来るよね。
こういった細かい配慮をしてくれてるから、ワンピースは何度だって読み返すことが出来る!!
本当の幸せについて。
彼女の極端なまでに“奉仕したい性格”は、幼少期のトラウマに起因しているし、その時失った自尊心が“そうすることでしか埋め合わせできない状態が続いた”ってことなのだろう。
ドンキホーテ・ファミリーにいることで犯罪に加担し“瞬間的な幸せ”を感じる魔力に陶酔してしまう状態が続けば、彼女のような人物が生まれてしまうことも頷ける。
そして、そんな“瞬間的な幸せ”が続いたところで“本当の幸せ”はやってこないことは明白だし、それに彼女も気付いているんじゃないかな。
その上で“瞬間的な幸せ”に依存してしまっているのかもしれない…!
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ベビー5の人間性を形作ったもの。
ベビー5の幼少期はかなり壮絶だ。
誰かも必要とされていないという点においてはサンジの幼少期に通じるものがあると思うし、貧困に喘いでいるぶん、下手したらサンジの環境よりも劣悪だったかもしれない。
「何の役にも立たないお前は、必要のない人間なんだから」
この言葉も、なんとなくサンジにかけられた言葉とリンクしているような気がする!
ワンピース78話より引用 ベビー5の生い立ちダイジェスト
ベビー5の育った環境は極めて貧困だった。
この環境があったからこそ「私は必要とされない人間だ」と思い込んでしまったし、だからこそ誰かに「必要とされたい」と願うようになったわけだね。
コンプレックスが彼女の人間性をしっかりと形作った。
彼女が出会い、属する組織がドンキホーテ・ファミリーじゃなかったとしたら、彼女はもっと幸せになれていたのかもしれない。
人は「嫌だ!!」と強く思ったコンプレックスに対して、それを反動にするたくましさを持っている。
最初は敵として登場したベビー5。
そんな彼女が憎めないのは、きっとそういう“人間らしさ”を強く持って描かれた人物だからなのかもしれないね!
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バトワン世界の歩き方を追記!
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