【ワンピース】人々の集合意識その2、裁かれない悪について!

第三幕最終盤にてスピードをあげていくワンピース。

ということで今回は以下、少し前にとりあげた「人々の集合意識」について触れていこう。

この問題に対してワンピースはどのような結論を出すのか…気になっている人も多いはずだ!

【スポンサーリンク】

人々の集合意識その2、裁かれない悪について!

今回のメインテーマは以下のカット。

オロチがワノ国によって迫害された“被害者”であるという点をしっかりと理解しておきたい。

人々に対して復讐心の固まりとなったオロチだけれども、それを生み出したのは彼を追い立てた人々であることは反論の余地がないだろう。

彼らが正義を盾にオロチ(当時のオロチ自身に罪はなかったと考えられる)に迫らなければ、このような復讐者は生まれなかったといえる。


ワンピース971話より引用 オロチはあくまで被害者である…!

そして同様にカン十郎についてもそうだ。

彼もまた黒炭の者であり、ワノ国からの迫害を受けた被害者である。

ストーリー上では彼らは“悪役の立場”なわけだけど、冷静に見れば一概に彼らを責めるのも釈然としない部分があるよね。

ワノ国の大衆、集合意識。

それが彼らの人生を大幅に狂わせてしまったことは疑いの余地がない!

【スポンサーリンク】

黒炭オロチ、光月おでん共通の敵について!

そういった観点で観察していると、ワノ国の大衆は「黒炭オロチ、光月おでん共通の敵」のようにも思えてくる。

黒炭家迫害〜おでん処刑までのタイミング当時のワノ国を収めていた者(スキヤキかな?)が人々を制御しきれなかった…ともいえるけどね。

いかにも正義の側に立ったかのように「おでんに候♪」と声を合わせる人々…。

こういう人々がオロチのような復讐鬼を生んだのは間違いないし、同時に彼らは(しのぶによる真実の暴露がなければ)おでんという人物の処刑を面白半分に眺めていたことだろう。


ワンピース972話より引用 黒炭オロチ、光月おでん共通の敵に見えてくる!

しかしこの問題は実に難しい問題だといえる。

一貫して人々の立場に立って考えるおでん様と、一貫してその逆サイドにたつ黒炭オロチ。

どっちの側に立っても人々はその時々によって彼らに対して牙をむく。

さて、ワンピースという作品はこの問題にどのような結論を用意するんだろうね?

「黒炭一族を滅ぼして一件落着♪」

本当にそれでいいんだろうか?

光月一族が勝利するのは絶対的に賛成だけれども、それだけではオロチやカン十郎がちょっと可哀想に思えてしまわないかな…?

人々に迫害され人生を大きく変えられてしまった黒炭の者たちが、再び(今度は海外の海賊たちもグルになって)暴力によって蹂躙され、一方的に滅ぼされてしまう…。

なんというかワノ国編のラストでは「ただ悪役をぶっ飛ばして勝利!」以上の結論が求められる気がするのはバトワンだけだろうか…!

【スポンサーリンク】