ここ最近はカイドウの巨体さを含め、オーズに注目が集まってるんじゃないかな?
オーズは「討ち取った国を島ごと自分の領土に持ち帰り、そこに悪党達による国を築き上げた」という、国引き伝説を持っている。
でもね、少なくともリトルオーズJrにはそんな雰囲気を感じないんだよ。
ワンピース57巻より引用 エースに編んでもらった三度笠を「涼しい」と喜ぶリトルオーズJr!信頼関係を感じる!
上記のカットを見る限り、少なくともリトルオーズJrは気持ちも言葉も通じる相手という感じ。
言葉はたどたどしい印象を受けるけど、それでも人間と充分なコミュニケーションが取れているように見える。
もしかしたらオーズの“国引き伝説”も歪められた物語なのかもしれない!
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国引き伝説の嘘と真実、寂しがり屋の島引き鬼との奇妙なリンク!
国引きとは少し違うんだけど、1970年代の児童文学に「島引き鬼」というものがあるんだ。
そして、これは実はとっても悲しいお話。
昔、海の真ん中の島に住んでいた寂しがり屋の鬼が、嵐から逃れた漁師たちと出会って感激するんだけど、漁師たちには怖がられてしまう。
鬼は寂しいから漁師たちと一緒に暮らしたい。
人が恋しい鬼の片思いなんだ、この物語は。
一緒に暮らしたい鬼に対して、それを恐れる漁師たち。
断るに断れない漁師たちは適当な嘘をついてその場を逃れようとします。
「自分たちの島は狭いので、鬼が島をひっぱってきたら一緒に暮らせる」
これを信じた寂しがり屋の鬼は、一生懸命その島を引っ張って漁師たちの元に向かうことを決断。
でも、実際にその約束を果たしてみれば、行く先々で厄介者として扱われてしまったり、約束を破られたりしてしまう…。
人間の事情と鬼の事情、相容れない互いの存在に連なる虚しさが描かれた名作だと思うんだよね。
この物語がどことなくオーズの“国引き伝説”とリンクしているような気がして仕方がない!
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嘘も本当も自由自在?
嘘も本当も自由自在。
時間と共に物語は口伝され、形を変えていくのは必然のことかもしれない。
そして、真実が歪められていってしまうんだね。
例えば以下の物語もそう。
ワンピース25巻より引用 うそつきノーランドは嘘つきの汚名を着せられて処刑された…!無念の死だったことだろう!
うそつきノーランドは黄金郷を発見した探検家。
しかし、彼がルブニール王国へとそれを報告し、再びそこへ行こうと思った時には、既に黄金郷は空の上に行ってしまっていた。
この物語は完全にルブニール王国視点で描かれた物語だよね。
事実、黄金郷は空に存在していたし、真実とはまた少し違った形で人々に伝えられることになってしまった。
まぁ、黄金郷が空に存在することを証明することはそれまで誰も出来なかったわけだし、ある意味では仕方ないかもしれない。
ルブニール王国に伝わる小さな言い伝え物語だ。
また、ワンピースの中で取り上げられる言い伝えは他にもある。
ワンピース76巻より引用 コラソンは元・天竜人でマリージョア出身。ということは…?
コラソンは元・天竜人でマリージョア出身。
つまり、マリージョアでは「行儀の悪い子は“ディー”に食われてしまうぞ」と言い聞かせられ、育てられるんだね。
実際に“ディー”が何を表わしているのかはわからないけど、天竜人達にとって“不都合な何か”であることは明白だし、恐怖の対象にされていることは間違いない。
火のないところに煙は立たず、とはよく言うけど、これにも何かしらのモデルケースがあって、それに基づいた言い伝えなんだろうね。
しかし、その言い伝えが必ずしも真実とは限らないというのは、上記内容を確認すればよく理解できるところだと思う。
このことは、ミンク族に関する“人間嫌い”という伝承が真実ではないことにも表現されているし、以下モリアの発言にも同様のそれが適用されるはずだ。
ワンピース47巻より引用 モリアの語る国引き伝説は必ずしも真実とは限らない!
モリアの語る国引き伝説のオーズはとても凶悪な魔人って感じの印象だよね。
悪党たちの国を作った…などと言われているけど、本当にそうなんだろうか?
もしかしたら“寂しがり屋のオーズが、嘘を信じて国を引っ張ってきた”みたいな物語が隠されていないかな?
オーズが生きた500年前といえば、だいたいノーランドの時代とも重なる時期。
噂・言い伝えに尾ひれがついて、今のような恐ろしい“国引き伝説”になったのかもしれないね!
カイドウがオーズくらい巨大であることから、カイドウはオーズの末裔ではないか?という考え方も出来るわけだけど、だとすればカイドウの根城と思われる“鬼ヶ島”は、500年前にオーズが引いてきた島、そのものなのかもしれない!
これからのオーズやカイドウにまつわる新情報・新展開がとても楽しみだ!
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