海賊の世界で重要な指標となる「強さ」という概念。
WCI編では豊かな人間ドラマによって「強ければ良いってモンじゃない!」という点がクローズアップされてきたけれども、それでも強さが大事な指標であることには違いない。
そこで今回はTwitterにて寄せられた情報を元に「強さという概念」を絡めつつ、ワノ国編について考えていこう!
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強くなくても報われる世界「弱ェ奴は死に方も選べねェ」の対極にあるもの!
今回の内容はTwitterでのリプをベースにしてバトワンの意見を付け足したもの。
原文は以下(これはこれで面白い)なので、よかったら読んでみてほしいと思うよ!
こちらも要参照、鋭いと思いました!筋道のたった考察になっていて気付かされる部分アリ!
特に「弱い=悪いこと」という共通認識は視野に入れて読んでいくと、色々と見えるものが増えそうな気がしました! https://t.co/CiyXuch96L— バトワン!@バトル漫画考察マン (@battle_one_com) 2019年10月28日
今回の960話で登場した光月おでんという偉人について。
彼がフィッシャー・タイガーやノーランドに並ぶ偉人・英傑に類するであろうということに異論がある読者は少ないと思う。
で、今回はそれを踏まえて以下のカットね!
ワンピース824話より引用 弱さに言及するカイドウ!
原文でも指摘されているんだけれども、カイドウはおでん様を「バカ殿」と呼んだ。
そして彼は同時に“弱いことに責任がある”と考える性格の持ち主でもあるんだ。
この2つの特徴がカイドウというひとつの人物像に収まっている点を踏まえると、おでん様が「強さ=正義」という概念に改革を起こそうとした…みたいな可能性はないだろうか?
実質、960話でも以下のようなカットがあったしね!
ワンピース960話より引用 勝ぞうを弔うおでん様の様子!
勝ぞうがどういう人物だったかはまだよくわからないけれども、ワノ国の人々を見る限り侍たちもそこまで屈強な人物揃い…ってことではなさそう。
またおでん様の人物像からすると「弱者に優しい」という印象を受けるよね?
ここ「強者こそが正義」の価値観を持つカイドウと、それを利用するオロチと対になっている概念でもありそう。
おでん様は「強くなくても生きられる世界を!」みたいな感じで考えて、カイドウやオロチの実効支配に抵抗したのかもしれない…!
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強さ=正義、弱さ=悪という概念について!
ワンピースにおける海賊の世界では「強さ=正義、弱さ=悪」という概念が根強くはびこっている。
これは厳密にいうと「強いことが正しいこと」とか「弱いから悪い」とかそういうのではないと思うんだ。
ただ「強い者が実力行使で実権を握っちゃうもんだから、結果的にそいつらの支配がメインとなり、それが正義だと扱われる(情報操作・印象操作・偏向教育などもある)」というのは紛れもない事実だろうね。
上記のような背景があるから、結果的に強者の反対にある「弱者=悪い」という価値観が生じているのかもしれない。
ワンピース67巻より引用 ローのこの価値観もワンピース世界にはびこる価値観!
上記のセリフはローのセリフでもあり、ドフラミンゴのセリフでもある。
生きるか死ぬかの海賊だからこそ「力こそが正義」という厳しい現実を見つめてきた。
この価値観を持てない者は自然淘汰され、ワンピースにおける海賊の世界では絶滅していった。
なんとなく今回の問題提起からは、そういうバックグラウンドを感じたかもしれない!
これら全体の背景を踏まえ、おでん様はワンピース世界を取り巻く「武力による正義の獲得」という価値観・共通認識に抵抗した…みたいな感じだったりしてね!
「お前の父はバカ殿だ」というフレーズも、そう考えると「愚かな民衆の味方についても意味がないだろうに」…みたいな一文が隠されてたりして。
力や権力を持つ者だけが支配してきた世界から、そうでない人々にも豊かさが分け与えられる時代へと。
おでん様が革命児・風雲児的な雰囲気で描かれているのには、そういう意味も込められているような気がしてきたかも!
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