オロチ&カン十郎という2人の復讐者。
彼らは明白に「大衆からの迫害」を受けた者たちであり、彼らがしたことそのものは悪であろうとも、その加害者は大衆である。
で、このテーマについて過去を振り返ると、ちょっとドンキホーテ兄弟について考えさせられたので…今回はそんな話!
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復讐者たち&黒住狩りの背景を見てドンキホーテ兄弟について考えさせられた話!
ワノ国編にて躍動する復讐者たち。
彼らは大衆によるいわば「黒炭狩り」の被害者だ。
黒炭狩りをしていた人々は同時におでん様の処刑を娯楽のように楽しんでいた人々。
ここに「人間とは?」という大いなるテーマが投げかけられていることはいうまでもないだろう!
ワンピース974話より引用 復讐者となったカン十郎の執念は凄まじい!
もともと大衆を楽しませるための“大衆演劇”の一座に生まれた彼が、大衆によって両親を奪われてしまったこと。
ここにも皮肉敵というか、悲しいバックグラウンドが込められているよね。
彼ら復讐者が復讐者にってしまったことは、許されることではないにしても納得は出来てしまう…というのが正直な意見だ。
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コラソンは復讐者にならなかった!
で、そんな彼らを見た直後に以下のカットとかを見ると、コラソンのすごさがよく分かる。
大衆に迫害を受けたという点においては、ドフラミンゴとコラソンの構図はオロチやカン十郎とよくにているんだ。
もともと権力を持っていた者が失墜した…という点でも近いかもしれない。
でもこの兄弟においては、復讐者になったのはドフラミンゴだけなんだよね…!
ここにはどんな心理が働いているのだろうか?
ワンピース76巻より引用 市民による復讐の対象になるドフラミンゴ一家
本来ならばここは、ドフラミンゴもコラソンも揃って復讐者になっていてもおかしくなかった場面だ。
でもそうはならなかった。ここにオロチ&カン十郎との違いがあると思う。
考え方としては以下の2パターンだろうか?
どっちもあり得ると思うけど、胸が熱くなるのは後者のほう。
どう見ても優秀である兄・ドフラミンゴのほうこそが闇に呑まれたという事実。
ここは「優秀であればあるほど、闇落ちしやすいのかなぁ?」とか「ドフラミンゴは結果的にコラソンの闇落ちを防ぐ防波堤みたくなっていたのかなぁ?」とか、そういうことを思わされる一幕だった。
光月一族という伝統的将軍家と、黒炭一族という悲劇の復讐者の戦い。
ここにドンキホーテ兄弟の存在を重ねて観察していくのもまた、ひとつ面白い読み方かもしれないね!
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