ワノ国編の大きな特徴として「感情移入が難しい」という点がある。
今回とりあげる「いきなり決着」シリーズもそうなんだけど、なぜ感情移入が難しいのか?といった点について個々に考えていこう。
表面的な演出は間違いなく作中屈指、しかしそれと引き換えに犠牲にしたものも存在する…!
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感情移入が難しい「いきなり決着」シリーズについて!
まず最初に触れていきたいのはサンジvsクイーンの戦い。
この2人はとにかくダラダラと戦っていた印象がある。
とくにクイーンの「マウントとりたがり上から目線」は悪い意味で鬱陶しかったよね!
過去シリーズの敵はみんなそれぞれ“敵ながらあっぱれ”みたいなのがあったけど、くイーンからはそれが感じられなかったと思う。
で、KOシーンは以下。
ワンピース1034話より引用 いきなり敗北したクイーン!
クイーンとの戦いに関しては、とくに“いきなり決着”感が強かった。
というのも、ついさっきまでペラペラとマウントを取っていたクイーンがサンジの魔神風脚で瞬殺。
技が発動した瞬間のシーンは非常に迫力があってすごかったけど、物語(流れ)として作品を捉えている読者にとってはいきなり終わってビックリしたかもしれないね。
とくに長くワンピースに親しんできた読者にはそういう習慣がついてる人も少なくないはず。
正直なところ「超必殺技一発で決まるなら、もっと早く技を出しとけばよかったのに」という感想もチラついてしまったかな。
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ゾロvsキングの戦いについて!
次はゾロvsキングの戦いについて触れていきたい。
こっちに関してもかなりのダイジェスト感があった戦いだよね。
キングの設定が練り込まれているっぽいことはよく伝わったんだけど、どう練り込まれているか明かされる前に終わってしまった悲劇。
ビッグマムのNo2、カタクリに相応する人物なんだろうけど…カタクリほどの魅力は感じな演出だったかな。
ワンピース1035話より引用 ゾロvsキングの戦いについて!
また、ゾロに関してもワノ国編突入前に期待していたほどのドラマは存在しなかった。
ゾロの挫折や苦悩、絶望。そこから立ち上がる姿。
ワノ国との知られざる関係性、それを知って困惑する心。己の存在や使命を知るタイミング…などなど、ゾロには沢山のことを期待していた。
しかしこれらの内容は正直いって皆無だったよね、日和にもらった名刀閻魔を使いこなして戦闘終了。
サンジがWCI編であれだけルフィ超えの活躍をしたことを思い返せば、ゾロの扱いは冷遇だったといえると思う。
いずれにしてもワノ国編にて決着っしてしまったゾロとサンジの大一番。
要所要所ではかつてない迫力で描かれていたとは思うものの、中身はワンピースを題材にした絵本のような印象で終わってしまった。(現在のジャンプ作品ではドクターストーンと作風が近い)
キャラクターを愛し、ストーリー性に期待する読者にとってはこの2バトルは残念なものになってしまったと言わざるを得ないだろうね…。
しかしともあれ、今回のラストでは「悪魔の実に関わる特大の伏線」みたいなのが五老星の口から明かされようとしているし、いい風は吹き始めたような予感がする。
これから先の展開ではまた再び、伏線もりもり&感情描写重視のワンピースが戻ってきてくれると期待していきたいところだね!
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