【ワンピース】既視感のある表現、デジャヴ的な繰り返しが採用される理由について思うこと!

今回は、885話で描かれたカットのひとつからここ最近のワンピースについて触れていきたい!

今回のテーマは誤解を招きやすい内容だから細心の注意を払って言葉を選んでいこうと思うけど、もしそぐわない表現を踏んでしまっていたらごめんなさい!

それでも出来る限りわかりやすく、出来る限り正確に…ここ最近の既視感(きしかん)について思うことを言語化出来たら…なんて思うよ!

伝われビーム!!

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既視感のある表現、デジャヴ的な繰り返しが採用される理由について思うこと!

今回の考察の中心になるのは以下のカット。

これは885話で描かれたサンジのサンジの表情だけど、876話で描かれたものと非常に酷似している感じ。

表情にしても構図にしてもソックリだから、誰もが「既視感(見たことある…って感覚)」を感じたと思う。


ワンピース885話より引用 既視感を感じるサンジのひとコマ!

また既視感についていうならば、以下のカットを含む、ビッグマムについても同様のことがいえると思う。

ビッグマムは食いわずらい状態だから仕方ないんだけど、ここ最近は暴れ狂って「ウェ…ディング…ケ〜〜〜キ!!!」と叫び続けているばかりだ。

このことも上記カットのサンジと同質の既視感を感じるポイントだと思う!


ワンピース875話より引用 繰り返されるマムの「ウェ〜ディング…ケ〜〜〜キ!!」的な発言!

で、上記2点のカットを元にして、ここからが本当に大切なところ。

これまでの尾田先生の作品・作風を辿ってきたら、これらの“くりかえし”にも意味があると考えるほうが自然だと思うんだ。

バトワンとしては「ウッカリ繰り返して既視感が出てしまった…」とかじゃない…と思う!

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尾田先生らしくない表現が採用されている理由について思うこと!

漫画でも小説でもそうだけど「似たような表現を直近で使うことを避ける」というのは基本中の基本なはず。

同じような表現を何度も繰り返すと、どうしても読み手に「繰り返し感」を与えてしまうし、それはすなわち新鮮味を損なうことに繋がると思う。

でも、尾田先生はそういう選択をあえて選んだ。

今回はここに、何らかの意味を求めてみたい…というのが注目のポイント。

特に大切なのは「過去のエピソードを見る限り、尾田先生がこういう法則を意識してないはずがない!」という前提だと思う!

では、そういう新鮮味を損なう表現をあえて選んだのには、どのような意味があるんだろう?

「ワンピース後」のジャンプと、次世代の漫画家に継承する準備が始まっている?

色々考えてみた結果、バトワンとしてはこのような考えに至ったかも。

現在のワンピースは、一部では「週刊ワンピース」と呼ばれるほど、圧倒的かつ一極的な人気を獲得してしまっている。

これは尾田先生個人としてはとても誇らしいことだとは思うんだけど、尾田先生の思考はもっと“向こう側”にあるんじゃないかな…なんて感じる部分も。

ワンピースほどの作品を世に排出したのであれば、なんだか「週刊少年ジャンプの未来」とか「ジャンプを含めた漫画界の未来」とか、そういうところまで見ていそうな気がするかも?

おそらくワンピースは歴代でも、最も多くの日本人に愛されたバトル・少年漫画なはず。

この事は偉業であり誇りでありつつも、同様に「ワンピース後の漫画界」を考えてしまう…みたいなことにも繋がるんじゃないだろうか?

バトワンのような読者としては「一漫画家なんだから、そんなこと背負わなくてもいいんじゃ…」と思う部分もあるけど、本人としては違う感覚できっと世界を見つめているはず…。

なんとなくそんな気がしてきたかも!

次世代へ繋げるための価値の調整?

これからワンピースはラフテルへ近付いていき、物語はクライマックスへと向かっていく。

もしかしたら尾田先生は、その前に「ワンピースが終わったあとも大丈夫な週刊少年ジャンプ」を作ることに貢献しようとしているのかもしれない…なんて感じるところだ!

そのために表現に既視感ある表現などを交えて、あえてワンピースの価値を調整している…といった印象もあるかもしれない。

今回の既視感の件でワンピースの価値が損なわれるわけじゃないけど、少しそういう印象を与えることで「読者全体が他の漫画にも目を向けるようになる」…みたいな読みもあるのかも。

これからのジャンプを背負っていくであろう僕のヒーローアカデミア、約束のネバーランド、鬼滅の刃。

また、コツコツと着実に面白くなってきているブラッククローバーや、新連載のゴーレムハーツなど、現在のジャンプにはダイヤの原石がゴロゴロ転がっている状況。

今回のサンジやマムの既視感の表現には「一極化しまくっているワンピースの人気」をどうにかコントロールし分散させるための工夫…みたいな印象を感じてしまうところだ!

※誤解を避けるための補足:上記はあくまでここ最近のワンピースを読んでのバトワンの個人的な感想・印象になります!

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