正反対の思想を持つ2人の親、ジャッジとゼフ。
ワンピースは本編の物語の中に“隠しテーマ”があると、バトワンは勝手に思っていて。
その中でもジェルマ周りの隠しテーマは“親・教育・責任”といったところなんじゃないかな?と思う!
今回は2人の親とその“別れ際のひとこと”について対比しつつ考察していきたい!
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2人の親と騎士道、教育について、サンジにとって2人の親父はどちらも必要だったはず!
サンジに騎士道などの“思想・理念”を叩き込んだのはオーナー・ゼフだった。
いかにも頑固おやじって感じのゼフだけど、女を蹴ったらいけない理由とかはゼフから教えられたものだったようだ!
そして、サンジにとって“唯一の親”となったゼフの言いつけは、きっとジェルマで迫害を受けてきたサンジにとっては絶対のものだったんだろう!
ゼフがサンジとの別れ際にかけた一言は「風邪ひくなよ」だった!
ワンピース8巻より引用 ゼフがサンジにかけた別れの「ひとこと」はこっち。
ジャッジのかけた最後の一言と比べると、どちらも“ひとこと”なのにも関わらず、その性質は180度違うもの。
たったコレだけの言葉の中に、サンジの体を慮(おもんばか)る愛情とか、風邪をひくこと意外は心配していないといった“息子を信じる気持ち”みたいなものも見え隠れしているような気がするよね!
サンジを実の息子のように育てたオーナーゼフの偉大さがわかる一コマだと思う!
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ジャッジの一言!
そして、ここはあえて対比にしているところなんだとは思うけど、ジャッジのひとことはサンジを思いやるものではなかった。
あくまで“ジャッジ自身の都合”が大きく影響している言葉。
サンジがジャッジにとって失敗作だったからっていうのもあると思うけど、出ていってくれて「助かるよ」という、心ない言葉が発せられたんだ。
ワンピース841話より引用 ジャッジがサンジにかけた別れの「ひとこと」はこれだった。
本当は死んでほしいけど、自分も“子の親”だから殺めることは出来ない。
でも、消えて欲しい気持ちはあるから、自分から出ていってくれるならば助かる。
これがジャッジの思考回路だったんだろうねきっと。
これは相当に自己中な考え方であることは言うまでもないだろう!
ゼフもジャッジも、同じ“頑固おやじ”であることは間違いないけど、その性質は全く逆のものであることは間違いない!
2つの価値観の中で揺れる少年
こんな自己中なジャッジに対しては、ここ最近イライラさせられっぱなしだけど、ジャッジはジャッジである意味“親の務め”を果たしているといえると思う。
「こんな大人にだけは絶対になりたくない」という意味で、サンジの中に強烈な反面教師として君臨しているはずだ!
これがあるからこそ、サンジの中での“騎士道”は、より一層ガッチリと固まったんじゃないかな!
2人の親は正反対ではあるものの、サンジに対して“同じこと”を教えていたといえるかもしれない!
このあたりの因果関係というか運命の導きに思いを馳せると、なんだか深い気持ちになってしまう!
どんな状況からでも正しい道を選択できるサンジってすごいね!
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