必ずしも口にしている言葉と、思っていることが一致いているとは限らない。
ヒロアカのヴィランは何というか「詭弁(きべん)」みたいなアレを駆使して巧みに人の心理を欺こうとする辺りに凶悪さを感じるところだ!
以下、死柄木とオールフォーワンに共通する要素について触れつつも、その表現の妙を掘り下げていきたいと思う!
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歪みと詭弁、死柄木とオールフォーワンに共通する要素について!
「お前の言ってるソレ、本当の理由じゃないだろ!」
ヒロアカの凶悪ヴィランに関してはそう感じるところがとても多い。
一見正しく聞こえる言葉を盾にして、自らのエゴや欲求を満たそうとしている…。
そう感じる側面が強い場面があったりもするんだ。
例えば以下のオールフォーワンもそんな感じ。
僕のヒーローアカデミア193話より引用 一見正しく聞こえる言葉を盾にして、自らのエゴや欲求を満たそうとしている!
「人を見て、人のために力を行使している」と主張にするオールフォーワン。
しかし上記カットで看破されているように、実際には「自分とって都合がよく、利害が一致する相手」に対して力を与え、手下として動くよう忠誠を誓わせているだけ。
いかにも「人のために」かのように口にしてはいるものの、実際には自分にとって便利な人間を増やしただけなんだ。
まさにALL FOR ONE(みんなはひとりのために)という名に相応しい振る舞いだね!
ヒロアカを読むときには、こういう「ヴィランの詭弁とエゴの関係」に思いを巡らせながら考えていくと一段と面白いかも!
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部分的に正論を吐くという都合良さ!
また、この傾向はオールフォーワンの弟子にあたる死柄木にもしっかりと継承されている。
自分たちこそが「社会全体の歪みを正す者」であるかのように語る死柄木。
この様子もまたオールフォーワンのそれと同様に「正義を盾にしてエゴを通そうとする姿勢」のように感じるかな。
以下のワンシーンとかは特に「心にもないことを言っている」ように感じるかも。
僕のヒーローアカデミア85話より引用 死柄木が指摘する人々の歪み!
確かに上記の死柄木の発言は部分的には正しく、納得せざるを得ない正論のもとに発せられている。
しかしこれまでの死柄木を確認すればわかるように、死柄木は基本的に「気に入らないものを破壊したいだけ」の人間なんだ。
つまり死柄木は「破壊したいものを破壊するために、正論や大義名分を利用している」といった感じ。
これは今まで読んできたどんな漫画の敵キャラにもなかった特性で、色々な意味で厄介極まりないものだと思う。
ステインの思想が世に広まり感化され、人々がその思いに吸い寄せられたように。
死柄木が掲げている大義名分は、一部の心弱い人々を魅了して、煽り味方につけてしまうだろう…!
オールフォーワンも死柄木も高い戦闘能力を持つと思うけど、それと同様に上記のような「政治的な危険度」についても考慮して分析していく必要がありそうだね!
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バトワン世界の歩き方を追記!
バトル考察で盛り上がろう!