前回のエピソードでは、ついに信歩と仙國、竜胆と蒼馬が対局に入りました。
竜胆vs蒼馬は横歩取り模様、信歩vs仙國は矢倉vs振り穴の戦いで進行していきます。
仙國の鉄壁の守備を前に、信歩はある決断をします。
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第28話“全力で”確定ネタバレ感想&考察!
振り飛車穴熊と矢倉で闘う場合、当然ながら飛車交換や角交換をして、横の将棋にしてしまってはとてもじゃないけど穴熊が遠すぎて勝てなくなってしまう。
このことを知っているからか、やはり信歩は縦の将棋に持ち込むべく、囲いの桂馬を端から使ってきましたね、
ものの歩28話より引用 桂馬をおそらく端から使って、中断にまで届けた!
ちゃっかり信歩も引き飛車にしてるし、次あたり香車を上げて飛車をその下に回りこみ、端から殺到する算段ですかね。
いや、むしろそれを成立させないとこの戦いは覆りにくそう。
みなとは“穴熊の堅牢さを目にして 恐れはないの?”と言っていますけど、実際にはどうなんだろうね?
まだまだわからないところだけど、みなとも端からの殺到は見えているはず。
いきなり桂馬が9三(1七)桂成と飛び込んで、そのまま穴熊を上から押しつぶす流れになれば、信歩にも勝機がありそうな気がします。
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竜胆との因縁も
後半は竜胆と蒼馬の因縁について明かされます。
過去の回想。
蒼馬としては本当に“将棋は遊び”だった。
そして、竜胆と自分を繋ぐ、繋がりだったわけです。
竜胆が小さい頃からプロになることを目標として努力してきたのを蒼馬は知っていたし、そのために藤川杯を獲る必要があることも知っていた。
竜胆と指せる最後の将棋と決意して対局した藤川杯の決勝。
蒼馬はある手を指して気付いてしまいます。
ものの歩28話より引用 青ざめる蒼馬。彼が感じたのはどういう感情なんだろう…?
「やば…おれ…勝ってる…。」って感じだったんじゃないのかな。
蒼馬はプロになるつもりも無かったみたいだし、「最後に全力で指して竜胆に負け、悔いの残らない最後にしよう」と考えていたんだと思う。
でも、勝ってしまった。
竜胆のプロへの道を閉ざしてはいけないと思い、投了という形で勝ちを譲ってしまったんだね。
竜胆が成長していてよかった!
最後の最後で勝ちを譲られたことがトラウマになっていた竜胆。
ずっと、なぜ蒼馬が勝ちを譲ったのかわからなかった竜胆は、信歩と出会い共に大会を目指すことで、蒼馬の気持ちに気付けた様子。
ついに2人の因縁がほどけ、気持ちが疎通します。
将棋によって離れていた2人の友情が、もう一度繋がった…みたいな感じで結構感動的な場面!
唯一のライバルだと思っていた蒼馬がずっと手を抜いていた。
そして、それをさせてしまった自分の弱さ。
それらに対して竜胆は葛藤してたんだね。
ものの歩28話より引用 全てを理解してスッキリした顔の竜胆。良かったね!
蒼馬の「ただ楽しく将棋を指したかった」という気持ちに、自分が強くなってようやく気付けた竜胆。
藤川杯で勝ちを譲ってしまった時、蒼馬も同じように辛かったに違いない。
過去の因縁に決着がつき、遂にこれから本格的に蒼馬と竜胆の戦いが始まりそうな予感ですね!
次回のものの歩29話の展開からも目が離せない!
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