前回のエピソードでは、ついに信歩と岬の戦いの火蓋が切って落とされました。
進んだのはたったの3手。
信歩の矢倉戦法に対して最悪の事態「振り飛車戦法で対策」という流れにはならなかったものの、今回21話では岬の強さがかなり際立ってきます。
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第二十一話“スタートライン”確定ネタバレ感想&考察!
このあたりは少し将棋がわかっている方であれば、理解しやすい局面ですね。
表面上は互角の形成を保っているものの、実は岬のほうが矢倉の研究量が多く、このまま「最善の手」指し続けていけば、経験値の差でより遠くまで見えている岬が有利になる…といった感じです。
ものの歩21話より引用 形成は表面上互角だが…?
表面上は形成互角でも、完全に現状は岬のペース。
このあたりは非常に解説も的確で良い感じですね!
ここから信歩は必死に打開策を探していました。
回想:岬の歩んだ道のり
ここで岬の歩んできた道のりが軽く振り返られます。
「美しい将棋」にこだわるキャラクターの岬ですが、これは将棋の棋士なら誰しもこだわりたくなるもの。
しかし、岬がそれに一層こだわる裏付けとして「棋譜マニア」という側面があったことが明らかにされました。
名人など超強力な棋士が指した棋譜を何度も何度も並べまくって、自分のものにしていた…という流れがあったようです。
将棋を指す時は、まず「美しい手」や「良い手」が直感的に浮かんでこなければならないもの。
棋譜並べを繰り返すことで、岬は自然とこの直感力を学んできたのかもしれませんね。
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フラッシュバックする過去
研究通りに進めていくものの、形成が徐々に悪くなっていくことを感じる信歩。
信歩は自分の脳裏に「過去の自分」の存在を確認します。
努力しても努力しても届かない…といった悪いフラッシュバック。
信歩にはかなり悪い相手ですね。努力で成長していこうとする信歩よりもさらに長い時間をかけて努力し続けてきた相手。
いくら信歩が終盤の鬼でも、年月を重ねた努力には、真っ向からぶつかっても分が悪いです。
覚醒する信歩!
そんな絶望的な状況の中、信歩はある決断をします。
「変わるんだ。」
努力をしても努力をしてもダメだった経験をもつ信歩ですが、彼にとってはそれは「あたり前」のこと。
努力が報われないのがあたり前…といった経験は、信歩にかなり強靭なメンタリティを与えたに違いありません。
ひたすらタフ。
そして、諦めない姿勢で岬に勝負を挑みます。それも岬の「想定外の手」を指し手。
ものの歩21話より引用 信歩の勝負手によって岬の思い描いていた棋譜は僅かに乱れた!
あたり前のように指していたら負ける。
岬は定跡の鬼なわけですから、自分から「格上がもっともよいと考える手」意外の手を指してしまうということは、逆に自分に不利を呼びこむこともあります。
しかしこれは信歩の勝負手なんでしょうね。
もしこの1手を岬がとがめきることができれば、岬が完全に優勢になり、暴れ続けられれば信歩が優勢になる。
緊迫した局面で今回は終りとなりましたが、次回の展開が楽しみですね!
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