バトワンの少年時代、ハートに強烈な炎を灯してくれたヒーローのひとり、大空翼。
あの頃はキャプ翼がトンデモサッカー漫画とは思わずに見ていたし、あの世界で出来ることは現実世界でも出来ると思っていた。
しかしやがて僕達は大人になり、架空と現実の境界線を知ることになる…。
今回はそんなキャプ翼の世界から、最も印象的だと今でも思うワンシーンについて触れていきたい!
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翼の顔面ブロック、対日向戦で見せた奇跡のプレーのこと!
今回触れていきたいのは翼くんが見せた魂のファインプレーだ!
相手はあの日向小次朗。後に多くのGKの腕や指を粉砕することになる、日本屈指の伝説のエースストライカーだね!
そんな小次朗のタイガーなシュートを、なんと自分から…しかも顔面でブロックするという勇気を見せつけたんだ!
キャプテン翼より引用 日向のシュートを顔面ブロックする翼!なんということだ!
これは顔面めがけてかめはめ波のような必殺技を食らった場面ではない。
あくまで顔に当たっているのはサッカーボールなんだけど、この描写を見る限り相当な威力を発揮していることが一目瞭然だ。
翼は怖気づく味方GK、森崎を勇気づけるため「ボールはともだち」を証明する必要があったのだろう。
では、アングルを変えて見てみよう。
キャプテン翼より引用 アングルを変えて表現された顔面ブロック!
小次朗のシュートがずば抜けていることもあり、このシュートは復数のアングルから描かれることになった。
この頃から彼のシュート力が、やがて世界に通用するようになることは、間接的に暗示されていたものと思われる。
翼の重心は小次朗のシュートに完全に持って行かれ、顔面を中心に後ろへと弾き飛ばされている感じだ。まさに超威力!
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脅威のファインプレーを見せる翼!
しかしながら、日向小次郎も別に翼の顔面をふっ飛ばしたくてシュートを打ったわけではない。
点を獲るためにシュートを獲ったわけで、シュートの向かう先はあくまでサッカーゴールだ。
つまり、小次朗が放ったシュートがゴールをめがけて飛んでいく直線状に、あえて顔面から飛び出した結果がこれなわけだね!
完全に体重を持っていかれてた翼だけど、最後の最後に脅威のファインプレーを見せる!
キャプテン翼より引用 脅威のファインプレーを見せる翼!
全身が持って行かれるほど高威力のシュートに対抗するため、翼が取った行動はこれだった。
両手両足を最大限に伸ばし、ゴールポストにぶつけることで体を支える。
この行動はよくよく考えれば極めて危険で、日向小次郎の放った「翼の体重もろとも吹き飛ばす威力のシュート」の威力・重圧が、翼の顔面に100%乗っかってしまった場面。
吹っとばされていればまだ勢いが殺されもするんだろうけど、両手両足を支え棒にしてしまったことで、その圧力は顔面に収束されることになった!
この時に受けたダメージは、かなり強烈に翼の脳を揺さぶったに違いない!
そして、その直後に示した翼のリアクションが以下である!!
キャプテン翼より引用 算数の計算を忘れた可能性を危惧する翼!
あれだけの殺人シュートを食らった直後なのにも関わらず「算数の計算を忘れた可能性」を危惧する翼。
これは怯えるGK、森崎に向けて放たれた言葉だ。
翼が森崎をリラックスさせるため冗談を言ったのか、あるいは脳震盪(のうしんとう)の影響で意識が朦朧(もうろう)としていたからこの言葉が口を突いたのかは、今となっては深い闇の底に泥のように沈み、簡単にはすくい上げることが出来ない。
しかしともあれ、翼が決死の思いでこのプレーに挑んだことは紛れもない事実だと思うし、それによってかつてのバトワン少年を含むサッカーファンたちは、彼から大いなる勇気をもらったこともまた疑う余地のない真実。
これはバトワンの主観になってしまうけど、今回取り上げた大空翼の顔面ブロックはきっとおそらく、未来永劫輝き色褪せることのない、伝説のファインプレーの一つに数えられるような気がする!!
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