【ワンピース】エースにまつわる謎と伏線、鬼の血を引く時代の申し子!(改訂版)[超考察]

生まれてきた意味を疑い続け、その証明を探した男!

人間にとって「生まれてきた意味」はとても大切だ。

「自分の生きる意味は何なのか?」と問うことは時に苦しくとも、己の未来を切り開くエネルギーになることもあると思う。

しかし、エースに関しては少し前提が違うと思うんだよね。

彼はどっちかというと「生まれてきた意味を疑いながら生きてきた」という表現のほうがより正確だと思うし、この違いは大きい!

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否定から入られる命!

多くの人にとって“生きる意味の探求”は、自分以外の人々とのフラット(公平)な関係が構築されている中で行われるものだと思う。

しかし、エースのそれは明らかにそれとは違うよね。

エースの場合は「生まれてこなければ良かったのに」という表現すらも生ぬるかったと思う。

以下のカットを見る限り、人々からの反応はむしろ「生まれてきてくれて良かった。なぜなら恨みを晴らす対象になるから」といった感じになると思う。

迫害の対象として、あらかじめ差別される運命を背負って生まれてきた…とエースが感じても、なんら不自然ではないと思う。


ワンピース59巻より引用 エースの場合「愛される資格がない」という錯覚が前提にある!

精神の話をすれば「命はみんな平等で、エースの命も皆と同じように愛されてしかるべき」だと思うけど、現実はそれを許さない。

あらかじめ“虐げられる運命”を背負って生まれてきたエースにとって、その人生は「生きる意味を探す」みたいな、誰もに許されたスタートラインからの一歩ではなく、もっと後ずさった場所からの始まりになるんだ。

まずは「生まれてきて良かったのか?」という問いに答えを見出すところが、ある意味ではエースの“スタートライン”だったともいえると思う!

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定められた「愛される覚悟」のこと。

幼少期に培われた虐待の記憶が大人になっても大きく影響を及ぼすように、エースにとっても「生まれてくるべきじゃなかった」を扱われた記憶は深いトラウマとなり、その人格形成の大きな部分を占めていたようだ。

そういった意味では、頂上戦争の時点でもまだ心のどこかで「愛される覚悟」が決まっていなかったんだと思う。(愛を受け入れるよりも、死を受け入れる精神が強く働いているフシがあったように見える)

で、その天秤のバランスがイコールになったのが、以下のカットだよねきっと!


ワンピース57巻より引用 天命を受け入れる覚悟を決めたエース!

生きるべきか死ぬべきか。

「死ぬべきだ」というアンサーに傾いていた天秤は均衡を取り戻し、天命の導くままに命を預けると決めた瞬間。

上記の場面はエース絡みの名シーンのひとつだけど、もし彼が頂上戦争で生き残っていたとしたら、この場面は後に「あれがエース本当のスタートラインだった」なんて語られた場面だったと思う。

残念ながら以降運命はエースを見放すことになってしまったけど、頂上戦争という戦いは、エースの精神に大きな変化をもたらしたといえるんじゃないかな!

次のページではエースと関係のある2人の人物について触れていこうと思うよ!

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