【ワンピース】セニョール・ピンクの過去は何回読み返しても泣ける!

メインストーリーであるルフィ達の冒険は、やっぱりドキドキワクワクじゃないといけないと思うんだ。

だから尾田栄一郎先生も、無理に暗い話を突っ込んできたりっていうのはしていないんだと思う。

でも、サブキャラ達のサイドストーリーに関しては、かなり暗い話も盛り込まれていると思うんだよね。

で、今回はバトワンの好きな“セニョール・ピンク”の話について触れていこうと思うんだ!

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セニョール・ピンクの過去は何回読み返しても泣ける!

セニョールピンクといえば、ドフラミンゴファミリーの重要人物であり、フランキーと死闘を演じたことが思い出される。

でね、基本的にはフランキーとの胸熱なバトルを楽しめばいいとは思うんだけど、彼の過去についての回想シーンも、尾田栄一郎先生のかなり卓越したセンスが見て取れると思うんだよね。

単なるサブキャラ。

やられてしまったら多分、よほどのことが無い限り再登場はしないはずの人物。

そんなセニョール・ピンクだからこそ、こういった背後のストーリーを盛り込んでいくことで人物像が浮き彫りになって愛着が沸くのかもしれない!

彼の愛した女性、ルシアンとの出会いや、共に歩んだ記憶と人間ドラマは、何度読み返しても感動だ!

セニョール77
ワンピース77巻より引用 セニョールピンクとルシアンの出会いはこんな感じの表現だった!

たとえば上記のカットとか、かなりいい感じだと思うんだよね。

バトワンの視点から見ると、どこにでもいる“普通の男女”って感じの印象を受ける。

現代社会でもそうだけど、銀行員とか弁護士って聞くと女性の目の色が変わったりするケースがあるらしい。

それはそれでどうかとも思う部分はあるんだけど、そういう生き方もそれなりにナチュラルだと思うんだ。

“人々の営み”って点ではとても自然だし、セニョールピンクに期待してしまったルシアンの気持ちもわかる。

ルシアンはそんな、まさに“普通の女の子”だったんだね。

で、セニョール・ピンクは彼女に嫌われたくなかったから“銀行員”と嘘をついてしまった。

この時点ですでに彼はドフラミンゴ・ファミリーの一員として、凄腕の海賊だったに違いない。

にも関わらず、怖かったんだきっと。

これまで多くの人を手にかけてきただろうに、事もあろうかたった一人の女性に嫌われてしまうことを恐れてしまった。

ある意味これはセニョールピンクにとって驚きだったかもしれないね。

ここに、普通の男女の普通の恋愛、そしてすれ違いと嘘が凝縮されているような気がしてならない。

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事故でルシアンを失う

なんとか嘘もバレずに結婚し、ギムレットという子供を授かることが出来た二人。

きっと幸せの絶頂だったに違いない。

しかし、そこから待ち受ける彼の未来は、とても残酷なものだった。

ルシアン77
ワンピース77巻より引用 事故で植物状態になってしまったルシアン…!

愛するギムレットが高熱で死んでしまい、そののちの喧嘩のもつれで家を飛び出したルシアン。

雨の中を彷徨う彼女の気持ちはどのようなものだっただろう。

そして、更なる不幸が2人を襲うことになる。

降りしきる雨の中、ルシアンは土砂崩れの下敷きになってしまい植物状態になってしまったんだ。

セニョールピンクはギムレットにつづいてルシアンも失ってしまった。

あっという間の喪失だっただろうね。

真実を話せなかったことについても胸が痛むだろうし、どうすれば正解だったのかもわからなかっただろう。

自分が海賊であることを伝えたらきっと嫌われる。

でも、ルシアンと一緒にいる時間は幸せだった。

そう考えた時に、もしかしたら自分自身を責めるようなところまでいってしまったかもしれない。

俺が出会ったせいで…って感じでね。

笑ってもらいたい

で、さらに以下のシーンも結構好きだったりする。

はたから見たら明らかに“異常者”なんだ、セニョール・ピンクは。

この頭巾をかぶっているときにだけ、植物状態のルシアンが笑ってくれた。

だからかぶり続けている。

その道理は通るんだけど、事情を知らない人からしたら“おかしくなってしまった”って感じなんだろう。

ピンク77
ワンピース77巻より引用 セニョールピンクが赤ちゃん頭巾をかぶるのは、ルシアンに笑ってほしいから

大抵の人は指を指して彼を笑う。

でも、彼は大真面目だ。

ここで、上記のカットに目を凝らしてみたいんだよね。

「笑っちゃ悪いよ あの人は息子を失った直後 奥さんが大事故に そりゃ心も壊れるさ」

と、なぜかセニョール・ピンクの心に波長を合わせようとしている人がいる。

セニョール・ピンクが周りの人たちと仲良く交流してたとは思えないから、きっと赤の他人だろう。

と、いうことはこの“赤の他人”は、何かしらの気持ちor理由が働いて、このような言葉を発したことになる。

セニョール・ピンクを本当に気の毒だと思っていたのか。

それとも“人の不幸を思いやっているオレかっこいいでしょ?”とアピールしたいだけなのか。

このあたりの真相は闇の中だけど、いずれにしても人間らしい行動っちゃ行動だと思うんだよね。

セニョール・ピンクの物語はまさに“喪失の物語”って感じがしてるんだ。

こういった展開も実は結構好きだったりして、思い出した時にたまに読み返すと、新たな心象が見え隠れしてきて面白い!

フランキーと約束したように、いつか笑って酒を酌み交わせる日が訪れるといいね!

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