【ワンピース】自由とは何か?ルフィの夢の果て、権力⇔自由の構造!

物語が進むにつれ、海賊の強さや悪魔の実の能力に注目が集まるようにもなってきました。

しかし、ワンピースでは海賊の強さや悪魔の実は重要な要素であれ、メインテーマではないと思っています。

それではワンピースにおけるメインテーマとはどのようなものなのでしょうか?

今回はワンピースのメインテーマと思われる“自由とは何か”について考察を深めていこうと思います。

【ワンピース】海賊王の定義、ルフィの夢の果て&世界で一番自由な国を!

【スポンサーリンク】

自由とは何か?ルフィの夢の果て、権力⇔自由の構造!

過去の考察でも触れましたが、ワンピースの世界では暴走した権力にいかに対向していくか?といった点がメインテーマではないか?と思っています。

ご存知の通り、ルフィは海賊王になることを目標としていますが、ルフィは海賊王を以下のように定義しています。

支配なんかしねェよ
ワンピース 第五十二巻より引用 ルフィにとっての海賊王の定義!

つまり、この事を紐解いていくと、

  • ルフィは海賊王になりたい
  • この海で一番自由な奴こそ海賊王だ

ということになります。

つまり、ルフィはこの海で一番自由になりたいと置き換えることも出来ると思うんですよね。

ちなみにこの言葉もロジャーの言葉と酷似しています。

支配に興味がねェんだ
ワンピース0巻 SRTRONG WORLDより引用

もしかしたらエースとルフィは本当の兄弟なのかもしれませんね。

ロジャーの長男がエースで、次男がルフィ。

違う経路でガープに預けられた可能性はないでしょうか。

話を戻します。

ルフィと自由についての考察の続きになりますが、自由という言葉の意味を考えてみましょう。

自由とはそもそも束縛の対義語でもあるわけですから、ルフィは何かしらの精神的呪縛に囚われている、と考えることも出来ます。

物語の前半では、脳天気で馬鹿だけど強い主人公といったイメージで表現されることが多かったルフィですが、物語が後半に進むに連れて、ルフィには明確な目標と意思があり、一定の自分の中のルールに従って生きている、ということが明確になってきているわけです。

これは物語全体のキーポイントでもあると思います。

【スポンサーリンク】

ルフィが自由になりたい=囚われているものとは?

ルフィの兄であるポートガス・D・エースは、最後にこのような言葉を残しています。

ルフィの夢の果て
ワンピース 第五十九巻より引用

ルフィは海賊王になるのが目標ですが、それが最終目標であればここでエースは”お前が海賊王になるところを”を言ったはずです。

しかし、違った。
彼が放った言葉は”お前の夢の果てを見れねェ”ことが心残りだと言った。

これは大きな意味があると思います。

海賊王はまるで、通過点であるかのような表現です。

では、ルフィの夢の果てとは何なのでしょうか。

おれはなァ
ワンピース 第六十巻より引用

これは第六十巻で使われた表現ですが、ここではまだ読者には具体的に語られていません。

このあと、エースとサボは「は?」と一旦戸惑ったあと、サボは「面白れェなルフィは!!」と、爆笑しています。

ここで語られた内容がルフィの夢の果てである、というふうに考えられますね。

この頃のルフィは推定7才であると考えられますから、7才でも思いつく内容である可能性が高いのと同時に、7才だからこそ思いつく内容なのかもしれません。

例えば、「海賊王になって、世界一自由な海賊たちの国を作るんだ!」などというものかもしれません。

ワンピースの第六十巻でもこのように表現されています。

どくりつ国家をつくった
ワンピース 第六十巻より引用

兄弟、家族がいない状態で育ってきたルフィにとっては、それはかけがえのない宝物であると考えられますからね。

そのためのプロセスとして、最も自由である=海賊王という目標は必要不可欠なのかもしれません。

そして、ルフィはことごとく、世界政府に噛み付いていっています。

これは世界政府の理不尽さを幼いころに感じ取ったルフィが、その一方的に加えられる暴力と、権力の暴走に立ち向かっていく姿勢である、と受け取ることが出来るのかもしれません。

だとしたら夢の果ては、自由な世界を切り開くこと、であるのかもしれませんね。

【スポンサーリンク】