なんだかボンヤリとイジメ問題について考えていたら、ある疑問が浮かんだんだ。
当然、今回のサンジの件に関して言えば100%ジャッジ達が悪い。
でも、もしサンジが真っ直ぐに育たず、悪いヤツとしてワンピース世界を生きていたら…。
そんな展開だった場合、サンジに同情する人は減ってしまうんだろうか?
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サンジが悪いやつだったら同情する人は今より少なかったんだろうか?
ジャッジの一方的な都合で生み出され、責任を背負わされたサンジ。
でも、その責任はサンジが“出来損ない”だったことで果たせなかった。
一生懸命父親の期待に応えようとしている様子は見て取れたけど、ダメだったんだ。
ワンピース840話より引用 「生まれなかったことにしたい」と伝えられたサンジ
で、だからこそサンジは「生まれなかったことにしたい」とまで判断され見放された。
この一連の流れに関してサンジの悪いところは一切なく、同情・共感する余地だらけだ。
これでサンジに罪を問うのであれば、もはや“生まれてきたこと自体が罪”みたいな感じになると思うし、望んで生まれてきたわけでもない子供にそれを突きつけるのは理不尽というものだよね。
で、おそらくこれから語られる“何らかの経緯”を経て、サンジは東の海に辿り着く。
そして、ゼフの元でコックとして生活する中でルフィや今の仲間たちと出会い、今に至る…といった感じだ。
でも、もしこのタイミングでサンジが“仮に”グレてしまっていて、アーロンとかワポルみたいになってしまっていたとしたら?
例えばさらにエスカレートして、あの時のドフラミンゴみたいになってしまっていたとしたら?
ワンピース76巻より引用 ドフラミンゴは天竜人にも人間にも受け入れられなかった…!
もしサンジが東の海で誰にも受け入れられなかったら、何かのはずみでドフラミンゴのような感じになっていた可能性はゼロじゃないと思う。
いや、サンジは根っこが優しい性格をしているからその可能性は低いと思うけどね。
じゃあ、仮にサンジが上記のドフラミンゴみたいな悪役だった場合、サンジに今ほどの同情は集まっただろうか?
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イジメは良くない。それは事実だけどそれはそれで一旦置いておいて。
イジメは良くない、幼児虐待なんて論外だと思う。
バトワン的にはそう思うんだけど、でもこのページではそこは一旦置いておきたい。
どっちかというと今回の問いは、第三者の“イジメられっ子に対する印象の持ち方”についてだ。
もしサンジの“好感度”が最低レベルだったとしたら、今ほどの同情は得られなかったんじゃないだろうか?
もしかしたら人によっては「ざまぁ見ろ」なんて思う人だっていたかもしれない…。
ドフラミンゴとはバックグラウンドが全然違うから単純に比較は出来ないけどね。
ワンピース76巻より引用 民衆は嬉々としてドン・キホーテ一族を襲った!
うん、単純に比較は出来ない。
でも仮にジェルマの悪魔的な部分がもっと露骨に暴露されていたとしたら、サンジも同じような運命を辿っていたかもしれないよね。
以下、王の条理についての考察とかホグバックの価値観についての考察でも触れたけど、偏った視点からだけだと見えないモノがあるとバトワンは思う!
◯【ワンピース】「王の条理」とは何か、悪魔的市民とイチジの感覚!
◯【ワンピース】ホグバックにとっての正義、価値観を転換してみよう。
このことから、バトワンはちょっと思うんだよね。
“イジメ問題”自体も問題だとは思うんだけど、もっと根本的な根深いところに、全ての問題の原因があるんじゃないか?って感じで。
実際のイジメ問題では“イジメる側が悪い・イジメられる側にも問題がある”みたいな押し問答が結構あったりする。
しかし今回のサンジのケースはそういった部分を差し引いて“サンジが徹底的に悪くない状況”なんだ。
でも、だからこそ、さらに深い部分に潜在する“人間の心の闇”が浮き彫りになってしまうような気がする!
このあたりの解釈は賛否両論色々な考え方があると思うけど、こういった“視点の切り替え”をしてみると、物語が違った見え方がしてくるような気がするよね!
なんだか感慨深い気持ちになってしまう!
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