【ワンピース】悪意なき純粋性の残酷さ4選考察、または無邪気だから怖い思い込みについて!

色々な考察をしていくと、誰かの立場に立って考える事の大切さを思い知らされる。

かといってドンピシャで誰かの心情を100%引き出して文章化できるわけじゃないんだけど、出来るだけ寄り添ってみようと頑張ることは出来るものだ!

しかしともあれ、今回の考察で触れる類の人々は、とにかく“相手に立場に立ってみることが難しい”人たちだといえる!

それはおそらく、僕らの一般的な価値観とはぜんぜん違うところでモノゴトを考えている人物たちだからなんだろうけど…?

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悪意なき純粋性の残酷さ4選考察、または無邪気だから怖い思い込みについて!

“悪意なき純粋性”と聞いてまず最初に思い浮かぶのは彼ら天竜人だろう!

彼らはシャボンディ諸島の“ヒューマンショップ”にて、奴隷の売買に楽しげに参加していたといった点で、フツーの感覚からいけば悪いヤツ!って感じだ!

世界政府を樹立して権威を構築した天竜人たちだけど、少なくとも現代の天竜人たちは、カナリ腐敗しているぽい感じだよね!


ワンピース52巻より引用 悪意なき純粋性といえばチャルロス聖!

はっちゃんを撃ったことでルフィの怒りを買い、大勢の前でぶん殴られたチャルロス聖。

彼がやったことは許せないことだったから殴られて当然とも思うけど、このような価値観で教育されてしまった前提に思いを馳せるならば、彼もまたある意味での被害者だといえるだろう!

チャルロス聖を“無邪気な悪魔”みたいな人物に育ててしまった環境にこそ、根源的な問題が潜んでいると思う!

で、次にチェックしたいのが以下のカット!


ワンピース60巻より引用 手長族を見世物にしようとする人々!

上記カットはまた天竜人とは違う理由で、無邪気なる悪意が発揮されている。

彼らは貧困の島・ハラヘッターニャの人々なんだけど、手長族の真似をして「捕まえた手長族を見世物にしてお金を稼ぐこと」を考えているみたいだ。

彼らがやってることはまぁ“悪いこと”に分類されるんだろうけど、彼らが直面している“貧困”という前提を踏まえると見え方も変わってくる!

誰からも“貧困から抜け出す方法”を教えてもらえなかった人々ならば、誰かの真似をするしかないんだ。

彼らは見世物小屋で富をなす手長族を羨ましく思ったのかもしれないし、家族の食いぶちをなんとかするため…って感じだったのかもしれないけど、どちらにしてもそこに“悪意”は無かったんじゃないかな?わかんないけど!

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WCI編にも純粋ぽい人たちは沢山出てくる!

また、次にチェックしたいのは以下のカット。

イチジ・ニジ・ヨンジに関してもまた、なんとなく“純粋性”を持つ人物に見える側面がある。

彼らは可哀想・悲しいといった感情を抜き取られた人間であり、感情を操作されて生み出された人間なわけだけど…。


ワンピース839話より引用 ニジの純粋性が前に出たケース!

光があるから闇があるように、心の中に多面性があるのもまた“人間らしさ”を決定づけるポイントのひとつ。

イチジ・ニジ・ヨンジに関しては、表裏一体の感情のうちの“片側”が、強引に削り取られているといった印象を受けるんだよね。

表裏一体の多面性があるから人間らしく、純粋ではないことが自然。

そう考えるなら、イチジ・ニジ・ヨンジのように表裏一体の片面を削ぎ取られた存在ならば、それは“人間らしさ”とかけ離れた純粋な存在…と表現できるのかもしれない!

で、ラストは以下のビッグマム!

彼女の純粋性に関しては今、最も話題となっているね!


ワンピース859話より引用 ビッグマムも純粋なキャラって感じだ!

前半の3パターンの純粋性の性質を箇条書きにするなら以下。

  • 腐敗した権威の「当たり前化」の副産物
  • 貧困問題が生み出した純粋性
  • 表裏一体の二面性の片側が、人為的に切り取られた結果のもの

さて、こうやって見てみると、ビッグマムの純粋性は上記の3点とはいずれも違うものっぽい感じ。

しかし反面、これらの“純粋性”には、一定の法則があることがわかるところだ!

その法則とは“全て歴史に強い影響を受けている”という事実だ!

これに関しては、まだ更なる考察が用意されているので、別のページで語っていきたいと思うよ!お楽しみに!!

過去に登場したあのカットが、もしかしたら何かの切り札になるかもしれない!

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