ワンピースの前半も前半、ナミのエピソードの時は「アーロンは酷いやつだ!」と思ってた。
でも、2年後の航海で訪れた魚人島と、そこで知った奴隷システムのことを踏まえると、アーロンの価値感にも一定の正しさがあるように感じてならないよね。
かといってアーロンのやったことが許されるってことじゃないけど、それでも間違いとは言い切れなくなってきた。
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魚人の武力と抑止力、アーロンの価値観が今なら理解できる
アーロンの思考について少し考えてみると、彼は非常に現実的なリアリストであることがわかる。
人間に対して理想を抱いていない、って感じだよね。
ワンピース63巻より引用 アーロンの言葉にも、今は一定の真理を感じる!
オトヒメ王妃の考え方の基本である「人間も魚人も手を取り合って」みたいな考え方は、現実主義のアーロンからすれば“脳内お花畑な世迷い事”なんだろうね。
彼が指摘しているように“それが出来ないから魚人差別が起こっている”のが現実なわけで、そこを直視しているアーロンは、ある意味でめちゃくちゃ正しいと思う。
“魚人に手を出したらヤバい”と、人間に思わせておかないと、ナメられて好き放題にやられる。
実際問題権力を握ってしまっている人間に対する抑止力として、弱い立場の者だからこそ武力を持っておかなければならない。
これはある意味で非常に合理的な考え方だと言えそうな気がするなぁ。
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やり方が暴走しちゃったけど
アーロンが魚人の力を思い知らせようとしたのは正しい。
ただ、その矛先が“罪もない一般人”に向いちゃったのが良くなかったよね。
ワンピース9巻より引用 アーロンによって命を奪われるナミの母親・ベルメール。
やるなら世界中で迫害されている魚人たちを助けるための戦い…といった感じの大義を掲げるべきだった。
アーロンがやってしまったことは確かに魚人の脅威を知らしめたわけだけど、「魚人は悪くて酷いやつだ」という印象を強めてしまったに過ぎない。
解決に向かうのであれば、武力を誇示しつつも大義名分を抱えておくべきだったかもしれないね。
フィッシャー・タイガーのように、奴隷にされている人間を武力で開放する運動をするとか。
革命軍に出会っていたら何か変わっていた?
魚人たちの未来を一緒に切り開いてくれそうな組織として、革命軍がある。
ワンピース71巻より引用 百段ハックは革命軍に所属していることがわかっている!
上記カットを見てもわかる通り、革命軍は魚人だろうが迫害せずに受け入れているのは間違いないよね。
もしアーロンが東の海でアーロンパークを建設し暴れまわる前に、革命軍と出会っていたとしたらどうだろうか。
ルフィの父であるモンキー・D・ドラゴンは、迫害の感覚に苦しむサボを助けた経歴がある。
もしかしたらアーロンの心の闇を照らすために、一緒に戦ってくれたかもしれない!
今となっては“もしも”の話になってしまうわけだけど、アーロンほどの人物が革命軍で共に戦ってくれていたらきっと心強かっただろうね!
フィッシャー・タイガーとは違う形だけど、魚人として仲間を守っていこうと決意していた海賊ノコギリのアーロン。
彼のとってきた行動は間違いこそあれ、誰かが責められるようなものじゃないのかもしれない!
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