前回の580話までは、星海坊主と江華の馴れ初めや、神楽・神威を踏まえた家族の物語が描かれました。
で、今回は注目の581話。
今回のエピソードは神威の幼少期の視点から描かれ、彼が“戦っているもの”が判明することになりましたね!
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第581話「まよい兎」ネタバレ感想&考察!
神楽と対峙する神威。
神威の口から江華がどのような存在であったかが語られます。
銀魂581話より引用 母、江華について語る神威!思い出が脳裏をよぎる…といったところか!
ここは色々な考え方が出来るところだと思うんだけど、基本的には“神威はお母さんが大好きだった”という点に関しては間違い無さそうな感じ。
徨安のアルタナの暴走を受けて生まれた“変異体”である江華。
江華は徨安で星のアルタナを食らう限り死なない“不死者”である代わり、徨安のアルタナがなければ生きていけない。
そんな宿命を背負っていた母。
神威はそんな母を“徨安から連れだした父、星海坊主”に対してある種の憎しみのようなものを抱いていたのかもしれない。
いや、憎しみとは少し違う何か“葛藤”のようなもの。
星海坊主に勝つことによって、その“葛藤”に決着をつけようとしているのかもしれないよね。
虚と対峙する星海坊主
銀魂581話より引用 虚もまた不死者だった!強力な2人の戦いが激化していく!
星海坊主と虚の戦いも激化している様子。
虚は星海坊主に問います。
虚「彼女はどんな顔で逝きましたか?」
星海坊主もかなり辛い立場だよね、心の奥の触られたくない部分をぐちゃぐちゃにかき回されている気分かもしれない。
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星海坊主の葛藤
星海坊主が江華を徨安から連れだした時、彼は効果が“不死者”であることを知らなかったんだね。
以下のカットでも、江華が何も伝えず星海坊主と行動を共にしたことが明かされました。
銀魂581話より引用 星海坊主もまた江華に救われていたようだ。これは少し感動のシーンだったと思う。
星海坊主は死の星・徨安では生きられない。
江華は死の星・徨安でしか生きられない。
江華はその両方を知っていたからこそ、星海坊主にそれを知らせないままついて来たんだね。
命を失ってしまうことを知っていながら。
星海坊主としては江華を愛していたから、もしこの時点で江華の体のことを知っていたら、きっと連れ出さなかったんだろうね。
エピソードの中では神威に対して「それでもお前たちに会えるなら連れだしていた」といった内容を伝えているわけだけど、これは嘘に違いない。
きっと神威に「己を責めるな、オレを責めろ」と伝えたかったんじゃないかな。
しかし、神威はこの解釈をうまく理解できず、迷走することになります。
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喧嘩三昧の日々
「星海坊主のように強くなれば、家族を護れる」
そんな想いを抱いた神威は、それから喧嘩三昧の日々に明け暮れることになります。
チンピラに絡んで撃破したり、阿伏兎に対して殴りかかったり。
場合によっては春雨第七師団長に対して襲いかかったり。
何が“強さ”なのかがわからないまま迷走し、グレてしまった…といった感じなのかもしれない。
母を徨安へ返そうとする神威
かなり辛かっただろうけど、あの神威も昔はお母さんのことが大好きないい子だったんだね。
二度と母さんとあえなくても、家族なんかじゃなくなってもいいから、母さんに生きていてほしい。
そんな願いを抱いた神威。
銀魂581話より引用 神威の選択。なんとなく遠い目が孤独を感じさせるかも?
このまま徨安へと江華を連れ帰ることが出来れば神威にとっては良かったのかもしれないけど、このタイミングで星海坊主が帰宅してしまいます。
いや、星海坊主が帰宅するタイミングを選んで、この話を江華にしたんだね、神威は。
ねじれる思考
このあと神威と星海坊主は、
星海坊主「なんで おれが帰っている時を選んだ」
神威「アンタを越えていくしか無い」
といった会話をしています。
今回の581話では描かれていなかったけど、きっとこのあと壮絶な親子喧嘩をしたんじゃないかな。
そして、神威は敗れた。
だから江華を徨安に送り届けることは出来なかったし、ゆえに江華を護ることが出来なかった。
きっと、神威はその時の“星海坊主より弱い自分が悪かった”と、自分のことを責め続けているのかもしれない。
だから結局は、弱い自分が母を殺した、と思っており、せめてもの罪滅ぼしに星海坊主を越えようとしたのかもしれないね。
銀魂581話より引用 今の自分と過去の自分が重なる神威!構図の表現が巧みだよね!
星海坊主を越えることに神威が執着するのにはこのような意味があったのかもしれません。
今回は神楽を越えて、星海坊主の首を取りに向かおうとしている感じで幕を降ろしましたけど、581話の展開がかなり楽しみ!
神楽と戦う“今”の神威が描かれるのか、星海坊主と戦う“過去”の神威が描かれるのか。
それともその両方かもしれない。
前回、前々回は回想中心だったけど、次回は迫力のバトルが展開されると予想されます。
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