【ワンピース】生まれる前と死んだあと、死と生の境界に咲く象徴の桜について!

生まれる前に存在していたであろう無、死んだあとに訪れるであろう無。

現実的にはその「無の空間」には、暗く寂しいイメージが付きまとう。

しかしバトワンの見立てによると、ワンピースにはその空間にどうも「桜の花」が咲いているように感じるんだ。

死の象徴…というと少し違うんだけど…。誰しもが持つ「無意識の領域」を暖かく包み込んでいるのがどうやら、桜の花のように見えるんだよね。

ということで以下、言語化が難しいんだけど…バトワンなりに分析していきたい!伝われビーム!!

【スポンサーリンク】

生まれる前と死んだあと、死と生の境界に咲く象徴の桜について!

ワンピース世界に描かれる桜という特別な花。

現実でも春が訪れる度に、その美しさに多くの人が見惚れるものだけど、ワンピース世界ではどうも“それ以上”の意味が与えられているように感じるんだよね。

これは実は過去の考察でも触れたことがあるんだけど、今振り返ればより一段とその存在をくっきり認識できるというもの。

日本の国花である桜は、ワノ国編でもクローズアップされてくる可能性があるので、しっかりと思い出しておきたいところだ!

まずは以下のカットをチェックしておこう!


ワンピースマガジンvol2より引用 場所の描写に注目したい!

上記はワンピースマガジンvol2によって描かれた「Ifの物語」における桜。

この場所と、以下のカットで描かれている「白ひげ&ロジャーが酒を酌み交わしている場所」をよく比較してみよう。

もっとも注目すべきなのは、滝からせり出した岩(?) の上に咲いている1本桜だ!

このような場所が偶然に一致するわけはないので、きっと尾田先生は“狙って描いてる”はずだよね!


ワンピース59巻より引用 2人が酒を酌み交わしたあの場所もまた!

実際にはありえない三兄弟のストーリーが、この場所で描かれたこと。

ここには何かしら、特別な尾田先生の特別な意図が介在しているに違いない!

上記2点の「桜の滝(滝の桜?)」は見方によっては「現世と黄泉を繋ぐ境界線」のようにみえるし、それにしてはとても“暖かい場所”のようにも感じる特別な場所。

「死」という現象にはいくつかの形があると思うけど、この桜を経由して辿り着ける黄泉はきっと、とても優しい場所であるに違いない…!!

なんだろう、例えば「人の魂が死んだあとは、等しく桜を経由して“思い出の世界”へ還(かえ)っていく…。」みたいな感じが的確だろうか?

くー、言語化が難しい…!!

【スポンサーリンク】

桜咲くエースの墓とヒルルクの桜!

次は以下のカットについて触れていこう。

これはDrヒルルクが完成させた「奇跡の桜」であり、うつむいた人の心を治療する特効薬となりえるほど美しいいものだった!

これもまた、尾田先生の「桜のイメージ」へとつなっている要素なんじゃないだろうか?

前半で述べたように、桜が人を「思い出の世界へ導く橋」のような存在だったとしたら、 この夜桜の荘厳さはさしづめ「思い出の美しさ」の比喩…とも受け止められる…かな?

%e3%83%92%e3%83%ab%e3%83%ab%e3%82%af%e3%81%ae%e6%a1%9c17
ワンピース17巻より引用 夜空に咲く美しいヒルルクの桜!

当然ながら、生きていたら嬉しいこと・楽しいことばかりじゃない。

というか人生なんて8割〜9割が辛く、苦しいことであることのほうが多いはずだ。

しかしそういう現実があるからこそ、残る2割〜1割の「ささやかな幸せ」が輝くともいえるんじゃないかな?

ところが、人という生き物は残念なことに、嬉しいことよりも嫌なことをよく覚えていることが多い生き物でもあったりする…。

もしかしたら上記の桜は、そんな人々の根本的な性質に対して能動的にアクションを起こし、ハッと息を呑む美しさで魅了することによって、ほんの一瞬で「ささやかでも幸せな記憶」をフラッシュバックしてもらおう…みたいなコンセプトのもと作られたものなのかもしれないね!

そういう角度からヒルルクの桜を捉えると、そのあまりの偉大さに戦慄すら感じてしまうところだ!

ちなみにエースと白ひげの墓も、マルコの守る“優しい村”の近くにあった感じだけど、ここにも桜が舞っていた(前半で触れた内容と関連する)感じ。


ワンピース73巻より引用 エースと白ひげの墓にも桜が舞っていた!

これは尾田先生から2人へ対しての餞(はなむけ)というか…「安らかに暖かく眠ってほしい」という追悼の意なんじゃないだろうか?

尾田先生が桜の花を描くケース限定されているような気がするけど、ゆえにそこには特別な意図を感じてしまうかも!

今になって小さい頃、朝早くに目が冷めてしまい、夜明け前のカーテンを見ながら死について考え…漠然と怖くなったあの時を思い出す…!

今回触れた桜について追求して考えていくと、なんとなく尾田先生が「死に対するイメージ」に新たなる解釈を与えようとしているかのような気にすらなってしまうところだ…!

そしてワノ国はまさに“桜の国”と呼ぶに相応しい場所となってくるはず…。

これらのことを前提とすると、今回触れた漠然とした疑問や感覚についてのアンサーも…もしかしたらワノ国編の中で語られてくるような気がするかも!

【スポンサーリンク】