物語には必ず必要な「メリハリ」という要素。
ずっとモヤモヤが続いていたワノ国編だけれども、今振り返ってみれば、これはやはり必要だったエピソード表現だと思える。
作中屈指の盛り上がりを見せたWCI編から一転、砂浜にポツンと放り出されたルフィ。
ワノ国突入時にも触れたけど、WCI編を超える大ジャンプをするためには「いったん深くしゃがみ込む必要性」があったのも理解できるしね!
【スポンサーリンク】
収束と拡散、鬼ヶ島編の戦いがかなり面白くなるであろう理由!
ワンパターンな勧善懲悪の展開と、誤解を招くブランディングによる誇大表現。
第三幕に突入したワノ国編だけれども、今振り返ってもなお上記2点の感想は揺るがない。
しかしともあれ、第三幕においてこのヴェールが剥がれたことで「過去の見え方」は変わってきたと思う。
離れていった読者も多いようだけれども、今ならば(単行本からでも)読み返して損はないといえるんじゃないかな!
ワンピース959話より引用 サムライたちは与えられたイメージと比較して情けなかっただけ!
泣き虫&他人任せがすぎるように思えていた錦えもん&光月侍たち。
しかし彼らはあくまで「与えられたイメージと比較して情けなかっただけ」なんだよね。
ずっと指摘しているように光月侍たちの悲しみや怒りには理解できるし、その苦悩にも共感できる。
彼らにとっては今回の第三幕でメッキが軽く剥がれたわけで、ようやく肩の荷がおりた…って感じかもしれないね!
彼らを「一騎当千の侍」として見るから違和感が生じるわけで「強めのアマチュア剣道家」くらいに再定義してあげることで、彼らを応援しながらシナリオを読みすすめることが出来るかも!
【スポンサーリンク】
ワノ国編は「長すぎた起」と見ていきたい!
ワノ国編の第三幕にて、ようやく役者が出揃った。
おでん様や傅ジローの姿も描かれて、やっと“登場人物紹介”が終わった感じだよね。
物語における起承転結。
ワノ国編の1〜3幕は「長すぎた起」って感じの印象を受ける展開だったと思う。
本来ならば承や転がもっとも長くなるものだけれども、ちょっと独特な感じだったね!
ただ、見方によっては「博羅町の一件」とか「兎丼の一件」は、ロングリングロングランド編のような短編集と見ることも出来るかも!
ワンピース961話より引用 ようやくおでん様が描かれたことでシナリオが進行する!
ワノ国編と鬼ヶ島編はセットになっているはず。
ワンピースがバトル漫画である以上、最も盛り上がるのは鬼ヶ島編になってくるはずなんだ。
となってくると、ワノ国編が盛り上がれば盛り上がるほど“鬼が島編とのギャップ”が小さくなってしまう問題がある。
ワノ国編が読者離れいうリスクも伴ったのは事実だと思うけど、これは“尾田先生なりの挑戦”だったりするのかもしれないよね!!
シナリオがヤラセっぽかったり人形劇っぽかったりすればするほど、尾田先生に限っては計算済みの可能性が極めて高い。
つまりそれは「鬼が島編に気合が入ってる!」という意思表明でもあったりするのかもしれないね!!
【スポンサーリンク】
バトワン世界の歩き方を追記!
バトル考察で盛り上がろう!