最高傑作、失敗作。
今のところVS兄弟の中ではサンジが“失敗作”って言われているわけだけど。
でもさ、本当の被害者はもしかしたらイチジ・ニジ・ヨンジかもしれないよね?
また、彼らを通して見えてくる“サンジとしらほしの共通点”にも触れていきたい!
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本当の被害者、またはサンジの槍と人魚姫の強さについて。
サンジは“ただの人間”だと通告する実験者。
その言葉を聞いてジャッジは怒りを露わにしたんだよね。
サンジが思い通りに生まれてこなかったことに対しての怒りを隠しきれなかったんだ。
ワンピース840話より引用 ただの人間であることを告げる実験者
でもさ、この辺りの流れに関しては色々と思うこともあって。
ジャッジはサンジに対して“失敗作”と定義付けしたわけだけど、ちょっと発想を転換してみれば“イチジ・ニジ・ヨンジこそ被害者”ということになるような気もしてくるよね?
人間としてあり得ない能力を持って生まれ、人間として大切なものを持たずに生まれてきた。
イチジ・ニジ・ヨンジは人間の遺伝子を持ちながらも、もはや“別の生き物”にされてしまったと言わざるを得ない!
これが進化なのか退化なのかわからないけど、少なくともイチジ・ニジ・ヨンジは“人間としては不完全”ってことになってくるよね。
では、それを踏まえて彼らの立場に身を置いてみると、なかなかに複雑な心境が見えてきてしまう!
感情が欠落するということ。
泣き、笑い、怒り、苦しむ。
安直に考えれば、可哀想とか悲しいといった“マイナスな感情”は不要なように感じる。
僕達だってそうだ。
実際に痛みに出会う度に「こんな痛みがあるくらいなら、死んだほうがマシ」とか「感情がなくなればどんなに楽になるだろう」とか、そういうことを考えた経験が誰しもあるはず。
でも、それはきっと人間の証で。
イチジ・ニジ・ヨンジはもしかしたら“心の痛み”を感じないのと引き換えに“人間の証”を剥奪されて生まれてきた存在なのかも…なんて思ってしまう!
ワンピース840話より引用 心の痛みを感じないというのはどういうことか?
心の痛みを感じないというのはどういうことだろう?
彼らの心の内側に本来あったはずの“悲しみ”とか“可哀想”といった感情はどこへ行ってしまったのか?
本当にこれらの感情が失われてしまったのであれば、それがあったはずの隙間には何があるんだろう?
彼らも彼らで、もしかしたら“心の空白”を感じながら生きているのかもしれない。
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しらほしの持っている強さと同質のソレ。
上記では、イチジ・ニジ・ヨンジがどんな存在なのか?という点について考えてきた。
彼らはサンジが持っているはずの“痛みの感情”を持っていないんだ。
これがプラスに働くのか、それともマイナスに働くのか…っていうのはひとつの鍵になってくるよね。
痛みがないほうが強いのか?
それとも痛みがあるから強くなれるのか?
ちょっと話が飛んじゃうけど、人の痛みを誰よりも知っているサンジには、あの時のしらほしのような性質の“強さ”があると思う!
ワンピース64巻より引用 しらほしの持っている強さ。
母を殺されたしらほしは、本来ならば憎むべき相手を“憎まない”という行動を選択した。
これは“痛みと手を繋ぐ行為”であり、勇気と強さを併せ持った人物にだけ出来る行動だと思う。
これが出来る人物はそうはいないんじゃないかな?
そして、サンジもこれと同質の強さを持っていると思うんだよね。
サンジには“痛みと向き合い乗り越えていく勇気”があるんだ。
痛みを知らないイチジ・ニジ・ヨンジには、どう頑張っても持ち得ない性質の強さ。
これこそが本当の“人の強さ”だとバトワンは思うんだよね。
そして、これが以降の展開に影響してくる可能性は充分にある!
腹にくくった一本の槍!
そして、ここで思い返したいのがオーナーゼフのこの言葉だ!
全身に何百の武器を仕込んでも、腹にくくった1本の槍には敵わないことがある。
サンジはこの言葉を目の前で聞いている!
ワンピース8巻より引用 サンジの持っている槍とは何だろうか!
サンジはこれまで沢山つらい経験をしてきたけど、その数は“乗り越えてきた痛みの数”とイコールで結べるはずだ!
そして、これがあったからこそ今のサンジがあるんだ。
逆をいうと、痛みの経験がなかったら今のサンジはなかったと言っても良いと思う。
イチジ・ニジ・ヨンジの実力は本物っぽいけど、サンジにはまた違う性質の強さがあることは間違いない!
サンジが生きてきた“酷い渦”の中で培ってきた経験が、VS家の呪いを断ち切るのを期待して応援したいところだね!
痛みを知るサンジだからこそ腹にくくることの出来た“1本の槍”が見れる日が、刻々と近付いてきているような気がする!
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バトワン世界の歩き方を追記!
バトル考察で盛り上がろう!